2010年5月31日月曜日

How to catch cold

ここ一か月のストレスから、自律神経失調症になり、体温調節が難しくなってしまった。
ちょっとしたことでも病気を拾いやすくなっているので、気をつけねば。
扁桃炎になりそうで、やばい。

それで、仕事から帰って、あわててスープを作った。

まいたけと、豚肉と、ほうれんそうと、豆腐の入った、しょうがとオレガノ風味のスープ。まいたけを後から入れたら色が黒ずんでひどい見た目だけど、けっこうおいしいのです。



こみあげる悪寒と戦いつつ、スープを作りながら、この気分はまさに矢野顕子の「かぜのひきかた」ではないかと、久しぶりに「welcome back」というCDをひっぱり出してくる。

懐かしい。チャーリーヘイデンやパットメセニーと一緒にやっている、名盤。

見たら、1989年発表のアルバムだった。なんと21年前のCDなのかと、ちょっとびっくり。計算してみたら、アッコちゃん34歳の頃の作品。
エエッ、いまの自分よりも年下!? 何この大人っぽい感じ。子どもがいるからかしら。などと思う。

このアルバムを買って、毎朝目覚めに聴いていたのは、私が高校生の頃だけど、その頃は、この歌詞の世界がよくわからなかった。
今はとてもよくわかる。わかりすぎる。



やっぱ矢野顕子はスゴイ、昔っから。今なんて、昔よりだんぜんキレイになってるし、さらにスゴイ。彼女も相当修羅場をくぐったクチだと思うけど、いやー、強い女性だなあ。

明日は大事な仕事があるから、早く寝ることにしよう。

2010年5月30日日曜日

グッバイマイダーリン

夫が退院して、実家へ送還。

まるまる一か月、聖路加にはお世話になった。
まだちょっと後処理があるのだけど、もう、お世話にはなりたくない。

退院直後、毎日の病院食に嫌気がさしていた夫を、会社の近くの函館ラーメン屋に連れていき、店の前で別れた。
体重は60キロを切り、痩せこけて頬骨が突き出て、松葉杖をついている夫は、別人のように小さく見えた。
実際、別人なのかもしれないし、私がこれまで認識していた人間事態を私が創り上げていた可能性もあり・・・、もう、なんだか、よくわからない。

夫はしばらく実家からリハビリセンターと脳外科に通院することになったので、いよいよ本格的な別居生活が始まった。
これを機に、すべてを見直そうと思う。家族の関係、友人、仕事、家や持ち物、そして自分自身をメンテナンスする時間だと思うことにする。
4LDKのゼータクな一人暮らしを満喫し、新しい何か見つけることにしよう。
ダラダラ生きるのはやめるんだ!!

夫を捨てるようにラーメン屋で置き去りにし、その後、椎名林檎を爆音で聴きながら、車で首都高速を走らせているとき、不思議と、何か力が漲るのを感じた。東京っておもしろい街だ。実家で泣き暮らしていてはいけない、やっぱり、大人なんだから、一人で立って生きねばと思った。

と、いうことで、長らくご心配をおかけいたしましたが、次回から通常のお食事日記に戻ります。

元気に生きてまいります!!

2010年5月13日木曜日

何でも慣れる

だんだん、この状況に慣れてきました。

とりあえず、待つしかないし、その間に、一喜一憂するのは、やめようときめました。

元気ださねば。

何かうまいもんでも食おう。

2010年5月10日月曜日

母の日

昨日は私を心配してきて来てくれていた母と一緒に、母の日を過ごす。

朝はいつものにんじんジュースを飲み、昼は銀座で何かおいしいものをごちそうしようと思っていたけど、出かける時間が遅くなってしまったので、近所のまあまあな寿司屋へ行った。
まあまあな寿司屋では、セットになった寿司しか食べたことがなかったけど、おまかせで頼んでみたら、けっこうおいしかったし、値段も安くてよかった。

その後、病院へ行き、銀座まで歩いて、母とぶらぶら買い物をした。
東京駅まで送って、家に帰り、アスパラにマヨネーズをかけたのと、チーズ鱈でビールのロング缶を2本のみ、友達とスカイプをして寝た。

あまり食べてないんだけど、あまり体重に変化はない。
体脂肪は少しも落ちない。トホ。そろそろ運動を再開しようと思う。

夫は高次脳機能障害というやつらしい。
いろんなかたちで症状がでるもので、人によってまちまち。彼は計算能力など生活に支障をきたす症状は出なかったけど、局所的に感情を失ってしまった。
さらに、今、心の中から、私と、そして家族の存在を消そうとしている。特に私は彼にとって、罪悪感の塊、なのらしい。
医師は「怪我のレベルとしては非常に低いので、治ると信じて待ちましょう」と言う。
治ったら、また以前のようにコミュニケーションがとれるんだ、それから話をしよう、と考えようとするのだけど、目の前の夫の変貌ぶりに、うまく対処することができない。

義母からは、私と夫が贈った花が届いたと連絡があった。
事故前に手配したもの。義母は悲しい母の日になったと泣いた。

いろんなことを考えると、どうしても自分を責めてしまう。
何を見ても、楽しかった夫との生活を思い出して、すぐに失望するという行為を繰り返してしまう。
音楽も、テレビも、何も受け付けられない。
これからの人生を最悪のパターンでしか考えることができない。
胃腸もびっくりしているのか、毎日下痢が続く。舌のど真ん中に穴があきそうな口内炎ができていて、痛い。

涙って枯れないんだな、と思う。

乗り越えた先に、希望があると信じたい。
これは、私にとって、どんな意味のある出来事なのか、一年後には、笑って顧みることができたらいいと思う。

へんな宗教に誘われても、一発で入ってしまいそうな今日このごろ。
何とか気持ちをニュートラルにしたい。

2010年5月6日木曜日

べつのひと

夫が後遺症の影響からか、別の人になってしまいました。

ぱっと見はわからない。ふつうに受け答えするし、読解力もあります。
仕事は問題ないでしょう。

身内にだけわかる、違いです。

何か障害があるとかそういうことではなく、別人格になったというかんじです。

私が結婚した相手とは違います。

これも、徐々に治っていくことを信じています。

はやく、以前の夫に会いたいです。

2010年5月5日水曜日

築地なGW

病院が築地にあるため、GWはどっぷり築地に通うことになりました。
けっこう、いいところなんだなあ、と改めて思う。風俗、パチンコ、ラブホ、キャバクラ、などがないし、ゴミもあまり落ちてないし、公園もきれい。
車を処分して、部屋も小さいのにして、この辺りに住んでもいいなあ、なんて思ってしまいました。
でも、市場がなくなったら、魅力半減だと気づき、やっぱやめようと思ったり。

GW中で、休業中なところも多いのですが、病院の周囲にも気になる店がいっぱい。
昨日は路地裏で見つけたフレンチレストランのランチへ両親と行こうと思ったら、満席。うー、今度絶対行く。

ということで、基本にたちかえり、食事日記(私の)を再開。

朝はにんじんりんごジュース。
昼はフレンチレストランに振られてデニーズでたけのこと海老のドリアと野菜スープ。
夜は夫が食べなかった病院食。おかゆ、豆腐のかにあんかけ、菜の花のおひたし。これら、味はまあまあ。義母がつくってきてくれたたけのこのしぐれ煮も食べる。うまい。
病院食はシダックスです。

しかし、芸能人御用達・築地のセレブ病院は、高級食も用意されています。献立表があるんですが、ふつうの食事と全然違う。もちろん、夫はフツーの食事です。

夫はというと、昨日は元気がなく、しきりに頭痛を訴えてました。
昼は私が買っていったパック寿司(包丁で細かく切ってあげた)を食べたけど、夜は魚肉ソーセージを少々とヨーグルトを口にして、早々と寝てしまいました。

日に日に良くなるというよりは、3歩進んで2歩下がるというかんじ。

体が辛いからでしょうが、両親や私にイライラをぶつけてきます。
「来たってなにもすることがないんだから来なくていい」
と言ったので、
「そんなこと言うならもう来ないよ」
と言うと、
「そんないじわるを言われる筋合いはない」とムッツリ。
その後、しばらくして、明日は何時に来るねと言うと、
「もう来ないんでしょ」(と目を閉じる)
・・・子どもです。

しかし、しゃべれるのは、いいことなので、こちらも腹をたてたりしないようにしています。

なぜ自分が入院をしていなければならないのか、自由に立って歩いてはいけないのか。
事故の記憶がないし、病状についての自覚がないため、どんどん不満が募っている様子。
すぐにでも家に帰って、風呂に入るくらいのつもりでいるんだから、困ったもんです。

気長に回復を待つしかないのかな。
と言いながら、毎日の病院通いに少々疲れてきました。
お風呂にゆっくり入ったり、マッサージをしたりして、自分を癒すように心がけています。

2010年5月2日日曜日

食事が始まりました!

皆様
励ましの言葉を、いろいろと、ありがとうございます。

引き続き、夫の容態をお知らせします。
だいぶしゃべれるようになってきました。嬉しい。

昨日から、食事が始まりました!!
大好きだったトマトジュース、ヨーグルトなどを摂取。一応病院食も出してもらったのですが、「歯が痛い」と言って、食べるのは、難しそうでした。
「パラリと炒めたチャーハンが食べたい」と言うので、笑ってしまいました。まだムリやろ!

先生からの話があったのですが、歯は大丈夫だけど、歯を支えている骨が奥の方で折れているそう。
頭がい骨がところどころ骨折しているので、顔中が痛いみたいです。この骨折は自然治癒するらしい。

運動機能に障害が残る可能性は低そうです、ちょっと安心。
しかし数か月後などに、何らかの後遺症が出る場合もあるということ、ちょっと不安。
後遺症の可能性については、いくつか指摘されましたが、これは出ないことを祈るのみです。
とりあえず、頭を徐々に起き上がらせて、ふらつかずに歩くことができるようになれば、メドが立つようです。それを待つしかないような状況です。

トイレに行けないことがストレスなよう。
いろんなことがわかるようになってきて、痛みの認識と、けがのショック、介護されるということに対する羞恥心が生まれてきて、今が、心身ともに一番本人はキツイんじゃないでしょうか。
それでも、これは治るプロセスなのだからと言い聞かせています。

痛い、痛いとしきりに訴えるので、
「何かしてほしいことは?」というと、
「あんたに優しくしてほしい」と答えたので、これには泣けました(笑)
ふだん鬼嫁だから、こんなときくらいは、優しくしたるわ、特別やぞ!!と言ってやりました。

昨夜は熱が上がったので、またちょっと混乱したみたいです。
「家はどこにあるんだっけ」
「あんたは今から実家へ行くの?」
「今日は何時に家に帰れる?」
そんなことを言って、ドキドキさせてきやがります。
でも、人が誰だかわからないとか、過去の記憶がないとか、そういうことは今のところないので、大丈夫だと信じています。

いよいよ本格的なゴールデンウィーク。
自分は特に何も予定がなくてよかった。この稀有な状況を、楽しみながら、がんばろうと思います。