台湾旅3日目:新幹線で、新竹へ
5歳のキッズを連れた母子台湾の旅、3日目の朝。
ホテルからほど近い、雙連朝市へ、朝ご飯を食べにぶらり。
臭豆腐のにおいがしないかビクビク敏感になっている息子。
6月は、果物の最盛期。
朝市のいたるところにある果物屋さんには、食べごろの果物がどっさり♡
まずは一房、バナナを買って、旬のライチも試食させてもらった。
私は、台湾バナナが大好きだ。
台湾バナナの良さは、適度な酸味。
酸味は、味の構成において、とても重要だ。
ワインなんか、特にそう。
酸味のないワインは、だらしない。
台湾バナナは、しっかりと甘くて、きっちりと酸味がある。
引き締まった美味しさがある。
あ〜、今すぐに食べたい。
メインの通りから、脇の小道へ目をやると、何やら行列ができている店が。
近づいてみると、みんなが春巻きのようなものをたくさんテイクアウトしていく。
ここはきっと、美味しいぞ〜!
イートインも可能だったので、中へ入ってみた。
おばさんたちが、手際よくたくさんの具を巻いていく。
息子は、ひとまずバナナをぱくり。
日本語を話すご主人は、お母様が日本人だったそう。
嬉しそうに、古い写真を見せてくれた。
お母様が嫁いだばかりという白黒写真。この後、どんなご苦労があったのかな。幸せだったかな、などと想像がふくらんだ。
少し甘いスープ。牛肉麺。
春巻きは、半分にしてもらった。キャベツや厚揚げ、ハムなどが入って、ピーナツの甘さが効いている。美味しかった!
台湾の人は、本当に日本人に優しい。
そして、子どもに優しい。
この店のご主人も、子どもたちのことを優しく気にかけてくれた。
子どもたちも「シェーシェー!」と元気よくご挨拶。
いや〜、どこぞの国とはえらい違いだわ。
おっとDISっちゃいけないね。ワールドピース♡
朝市から戻ると、またプール。
プールプールうるさい子どもたち。
濡れた水着をパッキングして、さて、ホテルをチェックアウト。
快適でした、リージェント台北♡ また泊まる〜!!場所も便利。
ホテルの地下はブランドとお土産のショッピング施設になっていたので、少し買い物をして、ランチはS君のリクエストにこたえて、また小籠包。今回二度目の高記へ。
爪を磨いてもらうS君。
大人はかにみそ入りの小籠包。美味しかった〜。息子は炒飯をもりもり。S君は何度目かの小籠包に舌鼓。
タクシーで、台北駅へ移動。
ここから、台湾の新幹線に乗って、新竹という駅を目指した。
台北駅のまわりには、ホームレスがいて、息子は驚いていた。いろいろな人を見ることも、旅でできる勉強のひとつ。
台湾は、交通費が安い。
新幹線も、高くなかった。
車内は、日本の新幹線に似ていて、落ち着く。
そういえば、私は台湾2度目。
初めて訪れたのは、8年くらい前かなあ。両親と親戚のみなさんと、4泊5日で全土を廻るという強行ツアーだった。
このとき、たしか台北から台中まで新幹線に乗ったっけ。
そうそう、同行した伯父が、水のペットボトルに日本酒を詰めて持ち歩いていて、レストランやバスの中などで喜んで飲んでいた。日本酒って透明じゃないんだな、ちょっと黄色いんだな、と見たのを思い出す。
ティンタイフォンにも、日本酒入りペットボトルを持ち込んでいて、まったくもう、マナーのなってないおじさんだな、なんて当時は横目で見ていたものだけど、ちぇっ、このテクを早く思い出せば良かった。私も日本酒を持ってくればよかった。
すっかり、おばはんに成長した私・・・。
列車に興味のないウチの息子は、暑さにやられてダラダラ。
40分ほどで、新竹駅に到着。
新竹駅は、周囲に高層マンションが建ち並ぶ、幕張みたいな雰囲気の街だった。
駅前の広い空き地に、サギのような鳥がいっぱいいて、大喜びするキッズ。
この日のお宿は、「レオフーリゾート クァンシ」。
六福村というテーマパークに併設されたホテル。
このテーマパーク、構成は、日本でいうと三重のナガシマスパーランドに近い。
遊園地と大型プール。そして、動物園もある。
新竹駅からホテルまでは、タクシーで約40分。
しかし、そのホテルは、口コミによるとまったくご飯が美味しくないというので、先に食べるものを調達する必要があった。
タクシーのドライバーに、まずは新竹の街中に連れて行ってもらった。
そごうデパートがあったので、そこで降ろしてもらって、30分待っていてもらうことに。
デパ地下で、食べ物を調達した。
しかし、台湾はやはり外食文化なのかなあ。
思ったほど、スーパーにもデリがないのだ。
あ、あった、と思うと、寿司だったりして、いやいや、日本食はいいんだけど。
レストランにデリコーナーを見つけて、いくつか買って、タクシーに戻った。
タクシーの中では、しりとり大会!
を、Cちゃんにお任せして、私は惰眠をむさぼった。
そうこうしているうちに、風景はすっかり田舎に。
ホテル「レオフーリゾート クァンシ」に到着!!
ホテルは、中庭に面して客室がつくられている。中庭には、動物たちが!
オープンしてまだ8年ほどということだったけど、え、18年の間違いじゃないの?というくらい、なんというか、使い込まれた感。
ロビーも簡素というか、そっけない造り。
しかし、そこを抜けて、中庭に出ると、いましたいました、キリン!シマウマ!サイ!
「わーっ!」
駆け出すキッズ。
片言の日本語が話せるスタッフがいるようで、チェックインもなんとかうまくいった(ってCちゃんに任せきりだったけど笑)。
この下には、ミーアキャットがいた。小さくて見づらいのだけど、ほんとにかわいかった。
サイは、餌をめぐって何度も争っていた。
泥遊びが好きなサイ。き、き、きたね〜・・・。どん引きする私。しかし目が離せない。
泥水を浴びては、ブルブルと体を震わせるサイ。泥が飛んでくる!とのけぞる私たち。
人気者は、マダガスカルの珍獣、ワオキツネザル。人懐っこい。
よろこぶ二人のS。
室内は、アフリカの夕景をモチーフにしている。窓のすぐ下に、キリンやシマウマが来たりするから、楽しい!
ああ、あまりホテルの室内の写真を撮らなかったけど、
シャワーもふたつ(バスタブはなし)、トイレは別にあったから、なかなか快適だった。
このホテル、ラウンジみたいなものがなく、1Fにレストランがあったので、とりあえずそこへ行ってビールを飲んで一休み。
ワインは、南アフリカのものが置いてあった。
こんなふうに、ビールを飲みにくる外国人客がほとんどいないのだろう。
レストランのスタッフは、いきなり来た日本人のおばさん二人に英語でビールを注文されて右往左往。
でも一生懸命コミュニケーションをとろうとがんばってくれる姿は、かわいらしかった。上から目線ですいません。
本当はシャンパンが飲みたかった私とCちゃん。
ここはやっぱり、台湾でも完全にファミリー寄りだから、そういうのはないんだね、と言いながら、動物を見て喜んでいる息子たちを眺めてビールを飲んだ。
やることはどこでも同じ、戦いゴッコ。
しかし、そのほかは別段やることもなく、部屋に戻ると、シャワーを浴びて、さっそく持参したデリで宴会。
新竹市内で買ったデリ、なかなか美味しかった。
息子は疲れたのか、食事もそこそこに、先に眠ってしまった。
私たちも、わりと早めに、寝たんだっけ。
ちょっと、よくこの夜のことを覚えていない。
台湾旅最終日:「ローカルバスを乗り継ぎ、帰路へ」
翌朝は、バイキング。
口コミ通り、あんま美味しくなかったかな。コスパはひどく悪い。
パンも麺も美味しくなかった。
ローカルのお客さんが、おかゆにいろいろ入れているのを見て、真似して食べてみた。確かにこれが一番マシだったと思う。
写真を見返してみても、何を入れたのかさっぱり思い出せない。揚げみたいなやつだっけ。あと、きゅうりの漬け物的なもの。
キャラクターグリーティングに遭遇。ユルさがないので、息子はあまり興味を示していなかったけど・・・。あ、ちなみに、ワオキツネザルです。
ホテルをチェックアウトしたら、さっそく、六福村のテーマパークへ!
ホテルからシャトルバスに乗って行った。
息子たちのお土産は、頭にワオキツネザルが乗った帽子。お気に入り。
このテーマパーク、ちょっといろんなキャラをパクリ気味ではあったけど、もっと時間をとってゆっくり来ても良かったかなと思う。
プールはスライダーがたくさんあるみたいだった。
小さい子どもにも乗れそうなライドもあった。
今回は、午前中しか時間がないので、動物園だけへ直行。
「あっちだ!」「こっちか!」
動物園の入口には、ミーアキャット(偽物)がたくさん。
日本では、早朝にしか見られないと思われているカブトムシが、この動物園の木にはたくさんいて、ブンブン飛びまわっていた。
大喜びするS君。
自慢げにカブトムシを捕まえるS君。
息子も真似して掴もうとするが、すぐに逃げられる。
このままカブトムシもずっと見せてあげたかったのだけど、もう、時間がない。
取り急ぎ、サファリトレインに乗車!
柵もなく、放し飼いみたいな感じで、すごくのんびりと眺めることができた。
この感じ、どこかで・・・。
サイの飼育に力を入れているって話だった。
バッファロー。
クジャクは、こちらを見て羽を広げてくれた。あ、そうだ!この感じ、沖縄のネオパークにそっくりなんだ!
このチームで4年前に行った沖縄旅行を思い出し、懐かしい気分になった。
沖縄のネオパークでも、クジャクを見たっけね。
あのとき、1歳だった息子たちも、来年小学生。
早いな〜。
トレインを降りたら、タイムアウト。
松山空港から帰るCちゃんたちは、もう台北へバスで戻らねばならない時間だった。
でも息子たちは、まだ見たい、と言う。
「じゃあ、猛獣のツアーだけ見たら、帰るよ」
Cちゃんは、もう新幹線で帰ることにすると言って、猛獣サファリバスに乗り込んだ。
ダラダラしたライオンたち。サファリバスは、冨士サファリパークと同じような感じだったかな。
私と息子は、桃園空港へ。
帰り道が違うので、このテーマパークで、Cちゃんたちと別れた。
振り向きもせず、手を振るS君。彼にはそういうクールなとこがあるんだよね。
さて、我々は、どうやって帰るか。
六福村から、桃園へのバスは出ていない。
現金が残り少ないので、タクシーは危険。
なんとか安く帰ることはできないか、インフォメーションで聞いてみた。
すると、「ジョンリー」という街まで出ているバスがあった。
地図で調べると、桃園との中間くらいにその街はあった。
「よし!これだ!」
乗り込む私たち。
しかし小銭が足りない。運転士のおじさんは、手を振って、乗れ、と言ってくれた。
やさしいな〜。
51元のところ、31元で乗せてくれた。
つまり、200円を、120円で乗せてくれた。日本ではあり得ない、このユルさ。
は〜、どっこいしょ。またバスか。
バスの長距離旅は、フランスとスペインで慣れた私と息子。
1時間半なんて、近いもの。
しかし、このバスに乗ったくらいから、息子の様子がちょっとおかしくなってきた。
だらんとして、なんだか眠たそう。
疲れたのかな、と思ってもたれかけさせておいた。
日焼けじゃなくて、熱があったのだろう。赤い顔をしていた。
ジョンリーという見知らぬ街についた私たちは、ツーリストインフォメーションに駆け込んだ。桃園空港へのバス停を教えてもらうと、慌ててケンタッキーに入り、20分でせわしなくランチ。
台湾風の味付けだった、チキン。
大きなスーツケースを抱えて、ファーストフードの乗ったトレーを2Fのイートインスペースへ運ぶのはなかなか至難の業。息子がずいぶん手伝ってくれた。
食事もソコソコに、店を出て、バス停を探す。
思ったよりもバス停が遠くて、焦る私。息子は小走りでついてくる。
この感じ、フランスでもそうだったなあ。
見知らぬ場所でバス停を探すの、何度もやった。
ここでいいみたい!と息子。
桃園空港行きのバスに乗り込むと、ほっと一息。
これで安心して帰れそうだね、息子に触れると、なんとアツアツ!!
これ、絶対熱あるじゃん!!
腕も腿も、高い温度なのがわかった。ペットボトルで首の裏を冷やし、バスの中でスーツケースを開いて薬を取り出すと、カロナールを飲ませた。
息子は空港まで眠ってしまった。
はー、やっちまった。
こんなにしんどい思いをしているなら、ジョンリーから桃園までタクシーに乗ればよかった。それくらいなら、きっと、現金ももったと思う。
私のこの、意地でも公共交通機関で行きたい癖が、息子に無理をさせてしまった。
バスの中で、とっても後悔した。
薬が効いて、昼寝できたのがよかったのか、1時間後、桃園空港に着いた頃には、息子はすっきりした顔をして目を覚ました。
再見〜☆ また来るよ!台湾!
空港では、待ち時間にパフェを食べた。「マカロンちっちゃ!」と言ってます。
帰りは、行きよりもフライト時間が短いから、と言い聞かせて、乗り込んだものの・・・
空港内がえらく混んで、テイクオフするのに一時間押し。。
wi-fiもなく、息子は私のスマホで映画を観ることもできなかった(ダウンロードした映画も、認証をとるのに一瞬だけネットが必要になるので・・)。
機内でカップヌードルを買い(200円)、食べた後は、私のスマホに入っている音楽をイヤホンでじっと聴いて、なんとか時間を過ごしてくれていた。
CAさんの、子どもに対するケアは特にないし、おもちゃだって配られない。
何度も書くが、リクライニングしない。多少リクライニングする席は、先に埋まっていた(しかも有料)。疲れがピークに達した頃、成田にランディング。
ターミナル3から600mほど歩かされ、車の受け渡し場所であるターミナル2に着いた頃には、もう22:40分。
「すいません、22:30を超えると、超過料金1000円かかっちゃうんですよ〜」と駐車場のおじさんに言われて、もう、ガックリ。
眠い目をこすりこすり、成田から鎌倉へ戻るドライブ中、呪いのように、「もうバニラには乗らない、バニラには乗らない」とつぶやく私であった・・・・。
いや、もちろん、成田のそばにお住まいの人は、
または、大人だけなら、別にいいんじゃないだろうか。
荷物も大きなものが必要ではなく、本を持ち込んで、3時間半くらい、たいしたことはない。私だって、自分一人なら、ここまで辛くなかったと思う。
子連れの私にとっては、このエアは完全にチョイスミスだった。
「息子よ。お母さんは、がんばって働くよ。そして、もっと近い空港から乗れる、座席にちゃんとテレビの付いたふつうの飛行機に乗れるようにお金を稼ぐからね」
帰りの車の中で息子にそう言うと、
「いや、べつに。無理しなくていいけど」
とクールに言われた・・・・。
ははは。過酷なバス旅に慣れている息子。バニラもバスも同じようなものだと思っているのだろう。
いや、でもさ!
バスは安いから、いいんだよ、過酷でも。
だけど、バニラは、結局積算されて、安くなかったんだよ!
コスパにこだわる私は、あの過酷なフライトを思い返すと、いまでもむらむらと腹が立つのであった。
さて、六福村で別れたCちゃんとS君は、結局あの後新幹線に間に合わず、なんと六福村から台北の空港までタクシーを飛ばしたそうな。間に合ってよかったね〜。
お互いに、過酷な帰路をたどった様子。
最終日はどっと疲れたけど、楽しかったなあ、台湾。
毎日変化があって、子どもたちもしっかり楽しんでくれた。
「また行きたい!」
って言ってくれるのが、母たちの喜びであります。
大人女子が喜ぶ場所には、なかなか行けなかったけれど、絶対に忘れられない思い出ができたW母子の旅。
次回は、家族で行って、パパに子どもをみてもらい、エステやレストラン、買い物三昧しよう、と誓う私とCちゃんでありました。
再見!!