2015年3月24日火曜日

親バカですいません

春が来た・・・あっと言う間に・・・。

仕事していると、よく聞くのだけど、
「バタバタしてまして」っていう言い方が一番苦手だ。

「アンタが稼ぐためにやってる仕事の効率が悪いからバタついて人に迷惑かけているんでしょう」と言いたい。

が、このところ、ついこの忌むべき言葉を発してしまいそうになる。
なんだか慌ただしく、毎日が過ぎていって、気分的には、息を止めてクロールして対岸を目指しているような、そんな感じなのだ。

仕事は前のフルタイム(っていうかそれ以上に…)で働いていたときほどハードにやっていないのだけど、何がこう、私を忙しくさせているのだろうと考えると、やっぱりやっぱり、それは子育てなのである。

保育園のお迎えの前に、渋滞に巻き込まれてイライラ、この間なんか遅刻しそうだから保育園に電話しようかと電話を持ってたら警察につかまってしまうしムカムカ、さてお迎えした後にスーパーに寄って、家に帰って料理をしている最中に、足下で息子が「お腹すいてんですけど」などと言ってくる。ああ、結局全自動食洗機買ってない、ほしいな、と思いながら、妖怪ウォッチなどを見せてお皿を洗い、元気を振り絞って息子と恐竜のおもちゃたちと一緒に風呂に入り、洗濯物を畳み、まあ、畳まないこともある、翌朝の弁当の仕込みをチェックし、歯磨きをし、息子の仕上げ磨きをし、自分の髪を乾かすときにはヘトヘトで、座り込んでいる。

とはいえ、毎晩9時半には就寝しているのだから、仕事で終電帰りしていた時なんかよりよっぽど元気なはずなのに、なぜ、なぜこんなに、疲れてしまうのか。
Say yes!  I'm just a BBA……。

息子は、幼稚園へ行く子であれば、いよいよ年少に上がる春。
自分でトイレに行けるようになったし、さいきんは好き嫌いも減ってきた。着替えるし、脱いだパジャマは自分で畳むし、片付けだって、言えばするようになった。
「薄皮をはぐように子育ては楽になる(by中学時代の親友T子)」とはよく言ったもので、気付くと、ああ、助かるなあ、ということも多い。

がしかし、やはり、まだまだ母親に甘えたいお年頃。
身の回りのことができるようになることと、情緒の発達はまた、別進行なのだった。
「今だけはトイレはお母さんと行く!」「お風呂もお母さんと入る!」「(ご飯を)お母さん、食べさせて!」「こっち見て!ずっと見て!いーっぱい見てて!」「新聞読んじゃダメ!これ読もう(恐竜の字が多いヤツ持ってくる)」
赤ん坊のときほどではないにしても、こうしていちいち作業をストップさせられて、フラストレーションがたまるのは、相変わらず……。
テレビも、ニュース番組が見たいんだけど、妖怪ウォッチかドラえもんくらいしか見せてもらえない。極力テレビをつけている時間を減らしたいから仕方がないのだけど。
ビールを飲みながらバラエティ見ていたあの時間は、ここ3年ほど紛失中だ。

今度の4月になるまで待とう、と思っていたのだけど、あまりにも本を読んであげる時間が惜しいので、自分で読めるようにボチボチ字を教えることにした。
ところが、こちらの都合で、疲れているのでなかなか学習も進まず、相変わらず「読んで!」……トホホ…
今度朗読CD付きの本買ってこよ!そうしよ!私も小さいとき、そういうのあったわ、家に!

子どもが幼いときは、将来賢い子になるように、しっかり教えるぞ〜なんて思っていたが、いざその年頃になると、こんな大変なものだとは思わなかった。
何が大変って、「継続」。自分のダイエットも毎日続かないのに、子どもに何か教えるなんて、いや〜、難しい。
おそらく、どんな教材も、継続さえすればその子は伸びる。ようは親がやる気を出すか出さないか。

それにしても、この息子に対する学習計画のやる気の無さは、やはり、自分の世界が、すでに子ども中心ではなくなっていることも大きい。
赤ちゃんのときはつきっきりで、子どものことばかり考えていた。だから、「あれも、これも、教えよう」なんて考えていたものだ。
今はどちらかというと、いかに仕事や家のことをこなして、早く寝るかに執念を燃やしている私は、鬼コーチにはなれないのであった。

考えてみれば、それはそれでいいような気がする。
所詮、親は教師にはなれないし、ならないほうがいい。 息子の教育に執念を燃やしたりしていたら、子離れの時期に燃え尽きてしまうだろう。

まあ、最低限、やれることは、やりますが……。
やれる範囲で……。

最近、とあるママ友から、なかなかに斬新な意見を聞いた。
「中途半端に優秀だと、企業に使い捨てられて、海外の僻地などへやられたりして本人がかわいそうだから、地元でソコソコなとこに就職させて、近場で結婚して子どもを作るような、平々凡々に暮らすための教育でいい」

これまで彼女からは、まったく子育てや教育の話が出てこなかったから、どういう考えなのだろう、と思っていたのだが、その言葉を聞いて、ほほう、と納得した。
なるほど、いろんな人の意見があるものだ。

私の祖父は、私が大学に行くと決まったとき、お祝いの言葉ではなく、
「女がそんなところに行ってどうするんだ。ろくなことがない」
と言って、当時私はたいへん憤慨したものだけど、いまなら祖父の言うことが多少分かる気がする。

また、別のお友達がこう言った。彼女は20代の娘が2人いるのだが、
「大学よりも就職よりも難しいのが結婚」
……うーん、私も、この年齢になると、この言葉が大いに響くのであった。

息子が大人になるとき、日本がどんな社会になっているのか、まったく想像がつかない。だから、教育については、「こうすれば間違いない!」という方向がまったく見えなくて、なんとなく、いろいろと迷ってしまう。

だけれども、結局、人間は生まれ落ちたところで、精一杯生きるしかないわけで、夫と私を選んで生まれてきた息子は、この生活のなかで当たり前に育ち、思春期をこえたら、自身で選択をしていくことになる。ただ、その選択は必ず自身でしなければならないこと、且つその選択に後悔する必要がないことだけは、教えてやらないといけないと思っている。

自分が毎日忙しいということから、教育論(どこがw)にまで脱線してしまった。


 
 「僕はどんな大人になるか、見てみよう……」

 さて、2月には、毎年行われる保育園の生活発表会があった。
子どもたちが一生懸命練習して、歌や寸劇などを披露する。
息子が属する「2歳児クラス」の演目は、「はらぺこあおむし」という絵本をベースにした、ミュージカル(って言っていいのかな) であった。


 「お日さまが登って〜♪ あたたかな日曜日の朝〜♪」

あおむしを模した衣装がかわいいのなんの……。
息子も声を張り上げて歌っていた。
リハーサルでは緊張してかたまっていたらしい皆、本番では完璧な内容で、親たちも絶賛。



当年度のクラス担任は、2人とも40代後半くらいのベテラン保育士。
前のクラスまで、20代の若い先生が受け持っていたので、「どうかな…」と思っていたが、結果的に、この年齢をベテラン保育士に見てもらえたのはとてもありがたかった。
完璧主義の主担任K先生による、程よい飴と鞭で、子どもたちは大きく成長した。

ついに4月からは、保育園6年間も折り返し。残り半分の「お兄さんお姉さんクラス」に進級する息子。3学年が同じ部屋で過ごす異年齢教室で、またまたぐっと成長しそうで、楽しみだ。

 季節ごとに手作りの飾りを持ち帰ってくれる。嬉しいけど、どんどんたまるので、写真を撮ってはさっさと捨てている。


3年も通っている保育園では、すっかり仲間意識も出来て、楽しそうな息子。
ところが、しばらく通っている唯一の習い事の方では、大きな壁に当たっていた。

英語の体操教室、マイジムというところに、1年半ほど行かせている。
はじめは、親と一緒にプレイするので、喜んで行っていたのだが、数ヶ月前から、親子分離でプレイするクラスに進級した。
ふだん、保育園に行っている息子のことだから、特に問題もなくこなすだろう、と考えていたのだが、急に、毎回大泣きするようになってしまった。
何が理由なのかよくわからない。とにかく、「お母さんと!」。夫がいれば「お父さんと!」。分離を拒み、大好きな運動もほとんどせずに、泣きわめく。
いつも泣いてパニックになっているので、新しいお友達もできない。
前々から一緒に通っている、Honamiちゃんというお友達だけが頼りで、彼女がいないと泣いてしまう。

私がいるから甘えが出るのだろう、と、先日は、父子で出かけたところ、最初から泣き叫び、10分ほどで、夫が怒ってすぐに帰ってきてしまった。うちの夫、温和に見えるが、たいへん短気なのだ。

こんなことを繰り返しているので、夫が「もう辞めさせよう」と言い出した。
私も、もう辞めさせようかな、とちらっと考えた。

このマイジム、月会費が2万円に消費税。週に一度のプレイタイムと、週に3、4日ほどある自由参加の時間があるのだが、多忙な私はプレイタイム以外の時間に連れて行くことができない。だから、週に1度。
つまり、1回、5000円。
正直、高い。
 英会話と体操を、別々に行かせる手間を考えると、多少高くてもいいか、と思って(これぞ共稼ぎの典型w)、こちらを選んで行かせ始めたのだけど……こんなに高いお金を払って、毎回泣いて帰ってくるのでは、たまったもんじゃない。

近所でよさげな英会話教室はないものか、と、探してみた。
それでも、英語だけを3歳児に教えるのにまだ抵抗があって、なかなかコレという教室が見つからない。

それに、理由もわからないのに、泣いていやがるからといってすぐ辞めさせるのも、どうなのだろう、と抵抗があった。本人は、いつも家を出るときはやる気マンマン、マイジムTシャツを自ら着て、ウキウキ車に乗り込む。教室に着くまでも元気。さあ、靴を脱いで、始まるぞ!というときに、いつも泣き出す……。

なぜだろう、どうしたらいいんだろう、と、少し考えてしまったが、そのうち、「まあ、きっとそのうちケロッとやるようになるだろう」と思った。その時まで、お金はドブに捨ててもいいから、待とう、と決めた。やめるなら、元気いっぱいやっている姿を見てからだ!!と。

翌週、息子は突然ブレイクスルーした。
元気いっぱいに飛び出していき、誰よりも張り切ってプレイ。大好きなHonamiちゃんもいるけども、ほかの子とも交流を持とうと積極的だった。

その姿を見ながら、そうだった、子どもはジグザグ成長するんだった、と思った。
まっすぐ右肩上がりで成長しないのが、子どもだ。
三上満さんの言葉に、「子どもはジグザグ発展途上人」というのがあって、その通りなのだった。

マイジムは高いし、ずっと続けるかどうかはわからない。
年齢も上がり、いろいろな習い事を選べるはずなので、もっとリサーチしようとは思っている。
でも、将来、何か習い事や学習でつまづいたときに、すぐに『向いていない』諦めるのではなく、じっと見守ることが大事なんだなあ、と、しみじみ思った。


その日、マイジムをしっかり満喫した後で、ご褒美に、家族で小田原に出かけた。
おさかなセンターのそばにある、和食店でランチ。


オープン時間前に行ったのに、1時間待たされたってどういうこと!

でも久しぶりに食べた天丼…おいしかった〜

息子もお子さまランチ、たくさん食べたね!

お父さんはゴージャス穴子丼!

ご飯の後は、生命の星・地球博物館へ。
なんとこの日、何かの記念日で、入館無料♡

入ったところに展示してある恐竜の骨を見て、私が
「わ〜、ティラノみたいなのあるよ!」
と息子に言うと、
「違うよ。チンタオサウルスだよ」

見ると、本当にチンタオサウルスだったので、仰天……。
男の子のオタク気質には驚くばかり。

 無料で入ります!

恐竜の折り紙も無料でもらえたよ!

恐竜大好きな息子は終始ご満悦♪

 「アザラシやオットセイの見分けがつくようになりたい」と言っていた夫、念願かなってそれ系の剥製がたくさんあるところに来れたね…
って水族館のほうがいいね


博物館には図書館もあって、息子は恐竜の本を読みあさる(←夫が読んでやる)。そのスキに昼寝をする私。有意義な時間が過ごせました。

その後、山道を登って、一夜城のヨロイヅカファームへ。
やたら混んでて、またどれもこれも価格設定が高い。
息子にせがまれてプリンソフトを買って与えたが、ミニストップのほうが美味しかった。

 「美味しいね!」いや、ミニストップのプリンソフトのほうがコスパすごいんだって。

「ここ、大好き!」と息子。小田原は、すぐに田舎が広がって、素敵。

 なかなかセクシャルな石像を見つけて、よくわからずおどける息子。

博物館で買ってあげた、卵型の化石発掘玩具を、家で楽しむ父子。
楽しい一日だった。

 憧れの「発掘作業」を体験した息子。


この次の週も、マイジムは泣くことなく、元気にやっていた。


やることがたくさんある日々にアップアップしながらも、子育てのご褒美か、ときおり、心から笑えて、心から楽しいと思える家族の時間が訪れる。
そのひとときは、それまで積み重なったすべてのイライラを一瞬で吹き飛ばしてくれるくらいのパワーがある。

 息子に、夫に、感謝しつつ、この春も、荒野を行く戦車のように、すべてを踏みならして進んでいく私であった!!