2014年12月31日水曜日

病み上がりの大晦日に

あと一つ寝ると、お正月。
酷い風邪をひいて、眠り続けていたここ数日、ようやく布団から這い出して参りました……。

ぽかぽかと暖かい大晦日、12月と、今年1年を振り返ってみようと思います。

まずは12月をざっとダイジェスト……


今冬、わが家では念願のこたつ生活スタート。
だめ人間続出。
でも落ち着くんだよね〜、こたつ。


 クリスマスシーズンは、ごちそう攻め!
宴会!
宴会!
また宴会!!

このチキンは、わが家でケータリングクリパをしたときの・・・
大町の寿家さんにお願いしたお料理の1つ。お腹には内臓やもち麦が入っていて、とてもあっさりとして、塩加減も抜群だった。


寿家さんのクリスマスケーキ。
絵本から出て来たみたいな、素朴でかわいいケーキにぐっときた!



その後、毎年恒例になりつつある、扇ガ谷でのオトナのクリパにも参加・・・


鎌倉の父母と慕うHigashi家へ。
Kunikoさんが作るターキーを目当てに、グルメな女子が集まって、豪華な一夜。
これは百合根とカリフラワーのグラタン。滋味あふれるとはこのこと。


思い切り〜アメリカ〜ン♪♪なターキー登場!
赤身にはたっぷりとグレービーソースをかけて、白身にはベリーのソースをかけて。
おいしかった・・・・ 


クリスマスの朝。
ツリーの下で自分たちのプレゼントを探す子どもたち。



息子のプレゼントは蔦屋書店の袋に入っていたw
恐竜ブームの息子にサンタさんがくれたのは、恐竜のパズルと絵本、リクエスト通り…。



裸族のお友達が泊まりにきたこともあったね……


そんな12月、
大好きなお友達が天国へ旅立った。

獺祭のパーティーで初めて出会って、それから何度、お酒をご一緒しただろう。
結婚式にも招待していただいたし、家族ぐるみで、良くしていただいた。
神社での結婚式、素敵だったなぁ。
彼が加山雄三の歌を熱唱しながら登場した披露宴、楽しかった。
山中湖では、雨の日に、いっしょうけんめいお肉を焼いてくれた。
私が人生最大のピンチに陥ったときも、夫婦で優しくくるんでくれた。
彼が青春時代を送った街に、偶然、私たち家族は引っ越すことになった。
そういう、不思議な地縁もある人だった。


告別式で、亡骸に挨拶したが、もうそこにチンちゃんはいなかった。
もう天国へ行って、日本酒を飲んでいるんだろうな、と思った。


宴会続きと、そんな思いがけない出来事があって、私の交感神経はいっきに暴走。
ある朝起きると、計る前から「これはヤバイ……」とわかるほど発熱していた。

息子を預かってくれたママ友、差し入れをしてくれたパパ友、メッセージをくれた友人たち、大掃除を休ませてくれた職場の仲間たち、みんなに感謝しながら、数日間、眠り姫に……
あ、姫っておこがましいね…眠り婆に……。
 
ママ友が、息子をイタリアンのカウンターデビューさせてくれた。ありがとう♡


ふらふらしながらも、帰省。予約しておいた新幹線になんとか乗った。新幹線でも爆睡。
実家に到着すると、毎年恒例の餅つきをしていた。
親戚一同が、たき火で餅米を蒸して、お酒を飲みながら、朝から夕方まで搗きまくる。
息子はすぐにいとこたちと合流して、大声を上げながら畑を走り回っていた。
子どもたちの声を聞きながら、用意してもらった布団でこんこんと眠る私……
大晦日の今朝も、8時すぎまで眠っていた。


そして、今日のこと。
福島から、幼なじみが帰ってきているという。その息子が発熱中だと聞いて、同じ病人が訪ねて行く分にはいいだろう、と思い、 土産の鳩サブレーを持って、ぶらぶらと歩いて行った。

実家の近所は、道は変わらずとも、立ち並ぶ家々は、一変していた。
なかなかの豪邸がそこかしこに建っている。

あそこは昔、みんなで秘密基地にしていた農具入れがあったな…
竹やぶがずいぶん拓かれたもんだ…
転校して行ったあの子は、どんな人生を歩んだろうか…

息子も、今暮らしている街を、いつか同じような驚きを持って振り返るのだろう、と思うと、なんだか頭がクラクラした。

幼なじみの家で、しばらく世間話。
せっかくの帰省に、子どもがお熱では大変だね、と言うと、これが熱を出さなかったら、夫の家族とスキーへ行かされるところだった、ありがたい、と笑っていた。
自分の家族と水入らずで、年が越せるんだから、熱を出した息子は親孝行だったんだなあ。
ぶらっと立ち寄って、ぶらっと帰る自分の振る舞いが、すっかり地元の中年じみていて、苦笑しながら家へと戻った。
こんなふうに、よく父を訪ねてきた同級生のおじさんも、すっかり鬼籍の人だ。

私も今年は、結婚して初めて、自分の実家で年を越す。
両親が健康で、一緒にいられる時間がありがたく、一日いちにちを大切にしたいなあと思う。

さて、2014年はどんな年だったかと振り返るが、なんだか毎日を、成り行き任せにやり過ごしてしまったような気がしている。

来年は、目標を定めて、毎日を丁寧に生きたい。
いらないものは買わず、無駄に食べず、飲まず、必要なものを見定めたい。

いよいよ今日で大殺界が終わる私……
明日からの飛躍のために、今日で病魔とはお別れだ〜!!

みなさん、よいお年を。
そして、来年からも、どうぞよろしくお願いいたします。





2014年10月7日火曜日

友遠方より来る

台風が間近に迫って雨がそぼ降る日曜日。
遠くロンドンから、わが家にお客様がやってきた。

私の高校時代の親友ヨッシーと、そのご主人のGianni、1歳6ヶ月の愛娘Miaちゃん。
 Gianniはジェノバ出身の在英イタリア人。
ハーフのMiaちゃんの可愛らしさときたら・・・。

息子は1週間も前から、「ミヤちゃん来る?ミヤちゃん今日来る?」と確認してきた。
その度に元巨人軍宮本和知の真っ黒に焼けた顔を思い出してしまう私。
「ミヤじゃないよ、ミアだよ」と言って聞かせるが、最後までミヤちゃんミヤちゃんと呼んでいた。

 Gianniになついた息子。たのしかったね〜

到着初日は、鉄板焼きでおもてなし。
わが家の鉄板・鉄板焼きメニュー、長芋、はんぺん、油揚げ&チーズをすべて醤油で、
そしてイカをガーリックバターで焼いて、牛肉はおろしポン酢で。
Gianniは「おいしい」を「Beautiful」という。

子どもの大好きなさつまいもご飯を炊いたけど、Miaちゃんは甘い芋がイマイチお気に召さなかったみたいで、芋だけペッペと出していたww

Gianniは、故郷のジェノバの言葉、イタリア語、英語、日本語も少し話せる。
私たちは英語でやりとりをしたが、やっぱりダメね〜、聞いて理解はだいたいできるけど、ぱっと話したいことが出てこない。
それでも息子は私を見て「お母さん……英語しゃべってる」とリスペクト。
まあ、そんな感じで、しばらく勘違いしているがいいさ。

翌日は、台風18号が関東地方を直撃!
どんどん強くなる風雨……

ヨッシー一家は、長旅で疲れ、早めに床についたが、jet lagにやられたMiaちゃんは夜泣きしまくりだったようで、翌朝もゲッソリ。
こればかりはどうしてあげることもできないし、親はつらいよね……。

午前中は台風のせいで、家に缶詰になってしまった。
何をするわけでもなく、息子とMiaちゃんの遊びに付き合う我々。
Miaちゃんはまだ2歳にもなっていない幼子なのに、息子は同等の態度を要求。
Miaちゃんが息子のオモチャに触れば、
「ダメッ!!ボクのッ!!!」
と威嚇。
あまりに息子が 感じ悪いので、Miaちゃんもパパにくっついてばかり……
狭い空間なので、トホホ…なフンイキになってしまった。

Miaちゃんは言語を習得途中だし、息子はコミュニケーション能力を習得途中。
たまに仲良くなる瞬間はあれど、なかなか難しい。
でもこれって、兄妹っぽいな、と思って面白く眺めた。

 
 親指をチュパチュパ♪おしゃぶりタコが出来ていたMiaちゃんかわいい♡

 そのうち、一帯に避難勧告が出され、震え上がった私……
ロンドンから来たお客さんを連れて、小学校へ避難か、こりゃ〜!?
しかし、家の周辺にはあまり被害なく、水も下水へ流れている様子。
お隣さんと、目の前の道路が冠水しはじめたら行こう、と話して、しばらく様子を見た。

やがて雨もやみ、日が射してきた。
少し歩いて幹線道路を見に行き、これは大丈夫だろう、と判断したので、ゲストを乗せて車でスシローへ向かうことにした。

ところが、目指すスシローの前が冠水で入れず……
見れば、ジョナサンの前で車が水に浸かって動けなくなっている。
むむむ……
引き返して、仕方なく、最近オープンした、ママ友から評判の良くない「はま寿司」へ。
味は思ったほど悪くなかったけど、天ぷらは残念だった。
スシローに連れて行けなかったのが、無念……
いや、本当は回らないお寿司のほうが良かったかな?
でも、ロンドンの回転寿しはひどい、日本人がやっていない、と言っていたから、はま寿司でも満足してもらえたかな。
Gianniは歩き回りたがるMiaちゃんのお世話で、なかなか食べられず、お散歩へ出て行った。それを追いかける息子……すっかり2人の子どもの保育士さん状態だった。

その後、えのすいに連れていこうと思っていたが、はま寿司の帰りの車で息子が撃沈。
お昼寝に入ってしまったので、いったん帰宅。


うちの手入れの悪い芝に座ってゴキゲンのMiaちゃん。

休校で、暇をもてあましていた近所の子どもたちが、家の前で遊んでいたところへ、Miaちゃんも合流。
子どもたちは、間近に見る外国人に興奮。「ハロー!」などと言い、Gianniが名前をおぼえて呼ぶと、「外人サンに名前呼んでもらった!!」と喜んで親に話していた。
ギブミーチョコレイトの時代から、あまり進化していない日本……w

夕方には、ふと思い立って、茅ヶ崎にある竜泉寺の湯へ彼らを連れていった。
ところがこれが、大失敗……。

薄暗い脱衣場で、服を脱ぐところから火がついたMiaちゃんは、いやだいやだと絶叫。
お風呂に入っても、ず〜っと泣き叫んでいた……
そりゃそうだよね。ロンドンにこんなところないし、だいたい、みんなでお風呂に入るなんて習慣ないしね。
まだせめて明るい昼間だったら良かったかもしれないが……
泣いてひきつって吐くほどの抵抗を見せたMiaちゃん、散々な温泉デビューでありました……。

座敷の休憩室でGianniと合流。
Miaちゃんが泣き叫んでるの聞こえてた……でも僕自身はエンジョイしたよ!と言ってくれて、少しほっとした。

帰宅して、ふたたび鉄板焼きw
この日は、サムギョプサル風に豚肉を焼いたものと、お好み焼き。
ワインが大好きなヨッシーとGianni。気に入ってくれたかな。
夫も途中で仕事から帰ってきたので、みんなで食事をして、いろいろと話すことができた。イギリスの教育や、住宅事情など、何かと興味深かった。

その夜も、Miaちゃんの夜泣きが大変だった様子。
はやく日本時間に順応してくれますように!

子どもとの旅行は、やっぱり大変。
おっぱい飲んで寝ているだけの赤ちゃんのほうが、実はまだ楽だったりする。
でも、それもすべていい思い出になるものだ。
子どもが子どもでいる時間は、本当に短いね……とヨッシーと話した。

ヨッシーとは、10年ぶりくらいの再会だったのだけど、
何というか、彼女のふわふわとした空気感が、昔とまったく変わっていなくて、私はすごく気が楽だった。
右も左もわからないロンドンに、一人で乗り込んで、ことばと仕事を得て、結婚して、子どもを産む……考えただけで、すごい。
それを、「何となく、運が良かったからね…」と話すヨッシー。
きっと、いろんなことがあったんだろうと思う。

Gianniと2人で話す時間があり、そこで、ヨッシーがお産の後に助産師の不始末で大出血をして、一命を取り留めたと聞いた。
なんと、ヨッシー、死にかけてたんだ!?
本人に聞くと、「ああ、そうそう」と笑った。
ヨッシーって、そうだ、こういう人だったな、と思い出す。

私たちの高校は、はっきり言ってまったく面白くなかったけど、彼女と知り合えたことは、私にとって、素晴らしい財産だ。

私たちが高校生だった当時、ヨッシーのおじいさんが京都に住んでいた。
春休みに京都旅行をして、今出川にあったそのお家に泊めてもらった。
哲学の道なんか、歩いたっけ。バスに乗って中華料理を食べに行ったけれど、あれはどこだったのだろう。とにかく楽しい旅行だった。
私は、その旅行をきっかけに、京都の大学に進学することを決めたのだった。

ヨッシーがいなければ、京都には行かなかっただろうし、いまインドにいるGOにも知り合わず、ということは、夫とも知り合わず、息子にも会えていなかった…ということになる。
人の縁って不思議だな。


辻堂駅で記念撮影。息子「まったくもう、しょうがないな〜」のポーズ。なぜ!?

今日はマイジムだったので、これから京都へ向かうというヨッシー一家と辻堂駅で別れた。
車に乗るとすぐに寝てしまうMiaちゃんとは、お別れの挨拶ができなかった。
今度会うときには、きっといろんなことをおしゃべりしてくれるに違いない。
また会おうね、Miaちゃん。

彼女らと別れて、息子の手をひいて歩いていると、ふいに、ヨッシーと過ごした高校生の頃や、彼女が大学生だったときに東京で遊んだことなどを思い出して、なんとも感傷的な気分になった。
思わず涙がポロリ……

ところがそれを見た息子が
「オイ、おばさん、何泣いてるんだよ!」
なんて言うので、
「コノヤロー、誰がおばさんだよ!」
と鼻をすすりながら言うと、
「お母さんだよ」
と言うので、
「そうだよ、おばさんはすぐ泣くんだよ、うるさいな、クソガキ」
と言い返すと、
「うえーん ボクはクソガキじゃないよ〜」
とメソメソ。
何だか感傷的な気分が削がれてしまった。チッチッチッ。



マイジムの後、ドーナツ屋さんで。ハロウィンだね〜。

もう京都に着いて、何か食べているかな。
楽しい旅を続けてね、ヨッシー、Gianni、Miaちゃん!
今度は私たちが、ロンドンへ行くからね!
本当に、会えて嬉しかったよ!!またね!!

2014年9月30日火曜日

子連れ(3歳)プーケット旅行 <後編>

ふたたび、サワディカ〜!
プーケット旅行、後編をお届けしま〜す♪

9月26日(金)
朝、ザザーッと降り注ぐ雨の音で目が覚めた。
ああ〜やっぱり雨期なのね〜と悲しい思いで朝食。
この日は特に予定も入れていなかったけど、さて、雨の一日、どうしようか。

私はネットでアクティビティの充実しているホテルを検索した。
晴れていて遊びにいけるなら、このシンプルな宿でも十分だけど、雨でやることがないとなると、キッズルームなどが欲しくなる。
もともと安い宿だし、放棄して、あと2泊はデカめのホテルに移って雨の中をしのぐのもいいかも……

しかし、思い直す。
いやいや、まてまて。
今回の旅は「思い出&エコノミー」がテーマだったではないか。
ホテルを取り直せば、放蕩旅行に逆戻り。
雨期だから安いのだ、だからあえて選んで来たのだから、雨でも何とかしてエンジョイしてやるぞ!!

そこでオプションツアーのパンフレットをゴソゴソ。
ファンタシーも行きたいけど、21時スタートじゃあ、息子は起きていられないし。
まあ、この、プーケット島歴史観光ツアーっていうのにでも行ってみようかな……
さすがに観光ツアーで英語オンリーもきついので、日本語OKの電話番号に部屋からかけてみた。
しかし、つながらない。
ホテルスタッフに聞けば、外線はつながらないので、フロントで電話を借りろとのこと。
フロントへ行くと、ロシア人の女性が外線電話を占拠していた。
くっそ〜時間がムダにすぎるぜ!!

と、ふと空を見ると、ピカーンと晴れている。
あれ!?
ヤッタ〜!!

私たちは、さっそくホテルのレンタルバイクを借りることにした。


 デカめの原付ね。3ケツしても安定感あったよ〜

このレンタルバイク、24時間借りて250バーツ。
安いわ〜。
夫はバイクの運転をしたことがないので、私が運転し、夫が後ろに乗り、真ん中に息子を挟み込むかたちで出発した。

 乗ってみると、こんな快適なものはなかった!
「風がきもちいいねえ〜!」
後部座席にいる夫も息子も大喜び。
子どもを乗せているので、念のためトロトロ安全運転で、左端をひっそりと……

まずは近場のカロンショッピングセンターまで行って、少々ショッピング。
夫はコレクションしているビールTシャツをゲット。
私は500バーツで水着を買った。
これまた安い☆☆☆

ビールTシャツ4枚買いました〜 byヤング
次第に運転にも慣れて来たので、ブイーンとパトンビーチまで飛ばして行った。


パトンビーチで一番うまい店、それがサバイサバーイ。
久しぶりに訪れたが、やっぱり美味しかった。

 麺は細・中・太の3種類から選べて、これは中。きしめんみたいで美味♪

息子もこの店の麺と焼き飯はけっこう食べた。

サバイサバーイで昼食を済ませた後、またバイクでカロンのホテルへ戻る。
 バイクに乗りながら、ふと、気付いた。
サバイサバーイの食事の後、口の中がしびれていないことに……!

ひょっとして、いままで食べてきたものは、化学調味料がたっぷり入っていたのではないだろうか。タイは化学調味料王国だ。
サバイサバーイの料理は、無化調なのだろう。
息子はひょっとして、それに気付いて、この店の料理だけ食べたのでは……?
なんだかそんな気がして、合点がいった。
あ、推測です。でもきっと、そう。


 この日は息子をしっかり2時間ほどお昼寝させて、夕方、日が落ちる寸前のカロンビーチへ。

プーケットの夕陽、本当に最高なのです!!
日が落ちて、マジックアワーを堪能する我々……。


 息子もウットリ……してたかどうかは??

 夫曰く「この写真いいよね」ってわしの顔写ってないぞ!

 月がまたキレイだったんだよなあ〜

マジックアワーの父子……いいネ!


この日の夕飯は、カロンビーチ添いのVitapornというお店。
「ハンバーガー食べる!!」
と息子が言うので、注文した。

息子のリクエストによるバーガー。

 大人はトムヤムクンやヤムウンセンなど。

ところが息子はバーガーを一口しか食べなかった!!
「もう食べたくない」
の一点張り。

「じゃあなんで食べるなんて言ったんだ!! ご飯を食べない奴は一人でホテルへ帰れ!!」
とブチ切れる鬼母。

「だっていらないんだもん……」泣き顔の息子


エビのサラダは相当辛かった〜

夫が「まあ、大人にむりやり付き合わせてるんだから」と私をなだめる。
結局息子はここでもジュースを飲み、店員のお姉さんの写真を撮るだけでまともに食事はしなかった。トホ。

まあ、無化調にこだわっていると考えれば、立派なものだけども……。


9月27日(土)
翌朝は、再びバイクにまたがり、ビーチへ行こうと思ったが、ガソリンがエンプティに差しかかっている。カタビーチのほうにガソリンスタンドがあるよとフロントのお姉さんに聞いたので、行ってみたが、なかなかみつけられない。

スタンドで入れるのは諦めて、道ばたの売店で瓶売りしているガソリンを買ってみることにした。



ハゲ散らかした気のいいおじさんが、瓶からガソリンを入れてくれた。

80バーツ分 くらい入れると、だいたいタンクの半量になった。
ふたたびカロンビーチへ戻る。

雨期は波が高いのだそう。
この日のカロンビーチには、とても強い波が打ち付けていた。

「海に入る!」
息巻いていた息子も、いざ高い波に入って行くと、恐怖で絶叫。
「帰る!帰る!ギャー!!」

 夫が肩車をして海に入ろうとしたが、泣きわめくので断念。

夫が波に押されて倒れたのを見て、また号泣。 「お父さんがおぼれちゃうよ〜!」

カロンビーチには、かつて、ビーチパラソルとチェアがずらーっと並んでいて、チェアの砂を払ってくれる男の子がいたりしたもんだけど……時期のせいなのか、まったくそれらがなかった。それは、少し残念だった。

そうこうしているうちに、レンタルバイクを戻す時間になったので、ホテルへ引き上げた。
海に入ったままの格好で、そのままプールへ。
プールではゴキゲンな息子であった。


「プールのほうがいい!」だってさ。

プールの水は海水だった。

今日も晴れてよかったね〜!

プールから上がった後、ホテルから坂を下ったところにある、
Take a Break Restaurant という店にぶらりと入ってみた。

 息子にはビンゴゲームを貸してくれたり、クッキーをくれたり。

ノーマークだったこの店に入り、テーブルにつくと、私の食いしん坊嗅覚がピコピコと働いた。
「ここは当たりかもしれぬ!」


 とりたてて飾り気もない店。

 オレンジ色の壁がかわいい。

清潔感があって、何しろ、奥に見える厨房がピカピカだった。
腕を振るっているのは、私と同じくらいの年齢の奥さん。
給仕はたぶん、旦那さん。工藤公康に似ている。


 すり身揚げと、シーフードサラダ♪

料理はカンペキだった!!
滞在中で一番の美味!!
これだよ、これ、これを求めてたのよ〜〜!!

生パン粉を使って、新鮮な油でカリッと仕上げたすり身揚げ。
シーフードサラダに入っていたエビも、いままでで一番大きくて美味しかった。
写真を取り忘れてしまったが、焼きそばに焼き飯も良かった。
息子もここではいろいろと食べてくれた。
そしてやはり、食後の口内の痺れは感じられなかった。

あ〜、もっと早く出会いたかったこの店に。
そうと知っていたら、毎日ココでよかったのに!
ホテルから近いし!灯台下暗し……。

「今夜また来るから、ワイン持ち込みしていい?」
と聞くと、工藤公康に似た店主が、
「ワインクーラー用意しとくよ!」と張り切っていた。
赤ワインなんだけどな、と思いながら、ひとまずホテルへ戻る。

午後は、リベンジ象さん!!
ホテルのお姉さんに予約してもらって、ふたたび象トレッキングツアーへ。
日本で予約するより安かった。
オプションツアーは、現地で予約がいいみたい。


子象にビビる息子。

 シャロン湾の眺め……キレイだったなあ〜。


乗せてくれる象さんにあげるつもりで、バナナをたっぷり購入。



 息子のリクエストで、ココナツジュース。ミルキーな味わい♪

この日も、日本人の姿はなし。
一緒になったのは、韓国人の新婚旅行客と、中国人のオッサン&その愛人。
たまらないムードであった。。

 象はココナッツを丸ごと食べてしまうのだ〜!ゴリゴリって音がしてびっくり!

息子は象の頭部付近に座らせてもらったが、びびりまくり。「象さん…硬い」

この日は快晴だったので、遠くシャロン湾に浮かぶ船を眺めながらのトレッキングはとても気持ちがよかった。
象使いも調子良くおしゃべりして、楽しませてくれる。


「お、おちる〜!」ヘタレな息子。

雨リベンジ成功!象さん楽しかったね!

私たちの象使いはとても優しい雰囲気の人だった。年の頃なら夫と同じくらい……
いろんな人生や職業があるものよのぅ〜としみじみ思いながら、象山を後にした。



 トゥクトゥクに乗って、お水をチューチュー。

このツアーは、プーケットの大仏見学もセットになっていた。
車に乗って、山をさらに登っていった。

 大仏に近づくと、何やら民族音楽のようなものが響いてくる。
内部で、お坊さんがマイクを通して激しくお経を唱えているのだと知った。


 ミサンガのようなものをお坊さんに巻いてもらう息子。お坊さんが合間にスマホ見てるのにウケた。

大仏の内部に入ると、信徒たちが天井から吊り下がっている紐を頭に括り付けてお経を唱えていた。なんとも不思議なムード……。

 ヘッドギアを思わせた。


 大仏の前で、記念撮影。これ、年賀状になるかもです。

息子は拝むのが大好き。仏像を見ては手を合わせて拝みまくっていた。

この大仏、奈良の大仏の3倍もあるそうな。
そしてすべて寄付で作られているという。
高台からの眺めも良かったし、厳かな気分を味わえたし、やっぱり少しでも寄付すれば良かったなあと、ちょっと後悔している。

ホテルに戻ると、足がパンパン。
ビーサンで歩き回ると、足が疲れる。
夫と息子はまたプールへ行くというので、私はマッサージをしてもらった。
1時間500バーツ。すご〜く上手だった。
初日にもフェイシャルとマッサージを受けたのだけど、安かったなあ。

ああ…今度は女友達と、子ナシで来たいなあ……そして毎日スパ三昧♪などと夢想するわし……
さらに5年前、3度目のプーケット旅行を思い出す。
あれは楽しかった…しげやんとケイコさんとマチャミさんと…素敵なスパへ行ったなあ…
そしてタクシーの中でカルロストシキ&オメガトライブの「君は1000%」を熱唱したっけね〜 いまはみんな会社をやめてしまったけど、久しぶりに集まりたいなあ。

さて、
最後のディナーは、ランチで予約しておいた通り、またまたTake a Break Restaurantへ。
工藤公康似の店主がいそいそと待っていた。
この夜いただいたのは……

 パイナップルチャーハン。カシューナッツとレーズンが入って、激ウマ!

ヒレステーキは、マッシュルームソースで。付け合わせのポテトまで美味しかった……☆☆☆


 トムヤムクン、一番美味しかった!チキンフライのサラダも!!

しかし、息子はほどなく撃沈。


 料理が出る前に、爆睡してしまった。。 

はじめは息子を抱きかかえながら食べていたのだけど、さすがにきつい。
椅子に寝かせてほっと一息ついていると、アメリカ人客のおじさんが声をかけてきた。
IBMに勤めていたおじさんは、日本に2年間住んでいたという。
カロンでは近くのアパートを借りて中国人の奥さんと長期滞在しているそうだが、ここのレストランはおいしいよね、と太鼓判。
でもトリップアドバイザーにも載っていなかったんだよな〜。
あ、Facebookは見つけたので、URLを貼っておこう。
https://www.facebook.com/pages/Take-a-break-Karon-restaurant/169968019853265
しかしたいした情報挙げてないな〜。娘の写真出してどうする。料理を宣伝しなよ〜。

結局のところ(そういう仕事をしていた自分だけど)、情報にばかり頼っていてはいけないな。足で探したおいしいレストランって、ほんとに大事だよなぁ。
私も今の職場が、そんな風に思ってもらえるお店になるといいな……。
と、思ったのでありました。

息子を夫がかついで、ホテルへ戻る。
ホテルは小高い丘の上にあるので、彼はかなりしんどかったことだろう。

最後の晩酌は、辛口のシードル。
お腹がいっぱいだったので、少しだけ残して、就寝。

飲み上げにシードルは軽くて良い。

9月28日(日)
翌朝は4時半に送迎車に乗って、プーケット空港へ……
ふたたびバンコクから、ANAに乗って、羽田へ。

帰りの飛行機では一睡もしなかった息子を、CAの方がよく面倒をみてくれて助かった。
機内のお散歩に連れ出してくれたり、お菓子をくれたり。
きれいな女性に弱い息子は、尻尾を振ってなついていた。

飛行機が、年々過酷に感じる。
狭さも辛いし、気圧の変化で気分が悪くなるし、機内食はまずいし……。
以前はすぐに眠れたのに、このごろ少しも眠ることができない。動き回る子どもを連れていたら当然か……。
イヴ・サンローランと、ジョニーデップの人工知能の映画を観て、なんとか気を紛らわせた。※イヴ・サンローランはすご〜く面白かった!

 羽田から藤沢に到着したのは夜の8時。
クイーンズでお惣菜を買って、帰宅して9時。
移動だけの最終日は、ヘトヘトになってしまった。
 夫と家で晩酌しながら、旅行の思い出を話し合った。
雨期にしては、2度しか雨に遭わなかったのだから、満足満足!
贅沢な旅ではなかったけど、楽しかった。

この夜も夕食をとらずに寝てしまった息子は、翌朝、朝食に出したおにぎりをもりもり食べて、保育園へ行った。
戻ってきた保育園ノートには、「昼食:全+全 おやつ:全+全」と書かれてあった。
これ、つまり、2食分食べているということだ。

食事はちょっときつかったかもしれないが、旅行そのものは楽しかったようで、保育園で先生に象のことなど、いろいろお話しして聞かせていたという。

写真によって、きっと記憶をインプリントさせるだろうけど、少しでも将来憶えていてくれたら嬉しいなあ。 まあ、きっと憶えていないだろうな。
私も夫も、3歳の記憶など、ひとつもないのだから。

プーケット旅行記、これにて終了〜!
コップンカ〜♪♪