2013年3月26日火曜日

イタリアへ行ってきました

大胆にも、息子を実母に預けて、イタリアへ、職場の研修旅行に行って参りました!!

名古屋から成田まで飛行機で行って、スタッフの皆さんと合流、そしてローマへ、という予定だったのだけど、これがしょっぱなから大失敗。

成田行きの飛行機に、乗り遅れてしまった。

いや〜、だって、こっちですよ、とセントレアの人が私のeチケットを見て言ったんだもん!!そりゃ〜、しっかり確認していなかった私も悪いけど・・ブツブツ
息子と感動の別れ、そして空飛ぶ飛行機を見て、「お母さんはあれに乗っていったんだよ」と祖父母に言い聞かせてもらうつもりが、あたふたと名鉄電車に乗る始末。新幹線、山手線、京成線と乗り継いで、本来なら1時間で着くはずの成田に、4時間くらいかかって到着。ものすご〜く疲れてしまった。

それにしても、同行の皆さん、はじめからご迷惑をおかけして、本当にすみませんでした。。

JALのカウンターに並んで、お別れ前の記念撮影・・ほんとはANAに乗らねばならぬのに!

ローマから、バーリまで飛行機を乗り継いで、 さらに車で1時間。
着いた先は、世界遺産、アルベロベッロ!!
のんびりとした田舎街に、不思議な建物が並んで、久しぶりに、外国に来たな〜っと思った。

プーリア州には、前から来てみたかった。
南イタリアの食とワインに、ものすごく興味があったからだ。
予想以上に、食材が素晴らしく(特にチーズ)、大満足だった。

 とんがり屋根のトゥルッリと呼ばれる家が立ち並ぶ街。

 トゥルッリのホテルに泊まった。ステキだった〜!

 おとぎの国♪

アルベロベッロの次に訪れたのは、これまた世界遺産のマテーラ。

マテーラって、知ってます?
私はお恥ずかしながら、知らなかった。旅程に入っているのすら見逃していたのだけど(いろいろ見逃しすぎか)、これまた不思議な街だった。
山肌にへばりつくようにして連なる、洞穴住居。なかなか圧巻だった。

 メシはイマイチだった。まあ、観光地なのかな。

そしてナポリへと移動。
食事は良かったけど天候が悪くて、残念。もうちょっと街の奥行きがわかれば、もっと好きになれたかもしれない。

 ナポリ名物、路地の洗濯物。

ロンドンに住んでいる高校時代の友人、Yosshieが、イタリア人のダーリン経由で予約してくれたナポリのレストランは、とってもおいしかった。

 焼き加減が絶妙なタリアータ。イル・チェッライオというお店。

ナポリの次は、特急列車イタロに乗って、フィレンツェへ。
フィレンツェを拠点に、シエナ、サンジミニャーノなどにも足を伸ばす。
やっぱり赤ワインはトスカーナが一番好きかな・・・。

フォレンツェから車で1時間くらいのところにある、アレッツォという街、そこからさらに車で30分ほど山をのぼったところに、オリーブオイルの搾油所がある。
ここで、レダという地元の料理研究家の女性に、料理を習った。
手打ち麺、メインディッシュ、焼き菓子。
オリーブオイルをたっぷりと使った、トスカーナ料理。おいしかった〜!

 左がわし、右がレダ。姉妹かと見紛うばかり。ちなみにレダは私の1コ年下。

フィレンツェでは、年に一度の食の見本市を見学。
レストランでも使ってみたい食材にもいくつか出合ったし、収穫は多かった。

tasteという見本市。ファッションイベントみたいに、おしゃれな人が多かった。

最終地はローマ。
ホテルで紹介された、老舗レストランで、
「モコ!モコ!」と言われて、モニターを見ると、なんと速水もこみちが。
この店で取材したらしい。ふ〜ん。


 モコ・・・。



 10年ぶりに、コロッセオにも訪れてみた。
フォロロマーノは、疲れて歩き通すことができなかった。

今回はお店のスタッフ5人での旅だった。他人同士ですごす長旅、どうなることかと思ったけれど、これが、ほんとにストレスなく、楽しかった。
毎日イタリア料理三昧だったが、和食が恋しいと思うこともなかった。
宿泊先は、キッチン付きのレジデンスだったので、夜は自炊をして(それもイタリアンを)、適度にお腹を調整できたのが良かったのかもしれない。毎回外食では、やっぱり疲れてしまう。

それでも恋しいのは、やはり初めて長く別れて過ごした息子だった。これまで、1泊しか離れたことがなかったのだった。
毎日電話をかけ、写真を眺めては涙に暮れる夜・・あといくつ寝たらあいつに会える、イタリアの空の下、指折り数えてしまった。

しかし・・・当の本人は、すっかり「バァバ命っ子マン」に変貌していた。
久々の再会も、一瞬、怪しい笑みを浮かべたと思ったら、すぐに私の母のスカートの後ろに隠れて泣いてしまった。「変な中年女が近づいてきた!」と言わんばかりに・・・
少なからず、傷ついた私・・・
いや、まあ、でも、仕方あるまい。 勝手をしたのは、私のほうなのだから。
すぐに記憶を取り戻して、おかしゃん、おかしゃん、と言うようになるに違いない、と思っていたのだが、これが、なかなか戻ってこない。

同じように会っていなかった夫の方に、「おとしゃん、おとしゃん」と言ってなつく。
私が手を広げて「おいで〜」と言っても、あとずさり。
くそ〜。

すぐに環境が変わるのも酷か、ということで、実家から鎌倉まで、母についてきてもらったのだが、自宅に戻っても、なかなかバァバ命のスタンスを崩すことはなかった。


 
 絆を取り戻すべく、自転車に乗せてみたが・・・(赤いヘルメットが息子)。

私の職場に母と息子を連れてきたが、ここでもバァバ命。

何かっていうとすぐ「バァバ、抱っこ」。
母だけでなく、私以外の人にすぐに甘えたり、泣いてすがったりするようになっていた。

幼いなりに、私に反抗してみせているのかもしれなかった。
いままで一番頼りにしていた人に去られたのは、息子にとって、やはりショックだったのだろうか。

母は、孫とべったりの生活に疲れ、体調を崩してしまった。息子を抱き上げすぎて、腰まで痛めてしまった。それでも、母は、孫とのスイートな時間を、とことん堪能してくれたと思う。
よかったね、お母さん。
そして・・息子を大切に預かってくれて、ありがとうございました!

さて、大好きなバァバも実家に戻ってしまい、いつもの生活が始まった。
息子は保育園にも無事復帰。先生いわく、「しばらくいなかったのが嘘みたいに普通に楽しんでますよ」。

週末は、家族で鎌倉霊園へ。桜がきれいだった。


 寝ないとバギーに乗らなくなってしまった。

 鎌倉霊園の桜、きれいだった。しかし寒かった!!

そして日曜は、息子と二人で水族館。


魚よりペンギンよりイルカより、潜水艦しんかい2000が好きらしい。 

「海!」
「いやこれ川だよ」
「かわ〜?」
とりとめもない話をしながら、自転車で走った。
ああ、やっぱり、息子と一緒だと楽しいなあ、と思った。

いつか家族でアルベロベッロに行って、あのおいしいブッラータチーズを食べさせてみたいなあ。
きっと連れて行くよ!