2019年10月1日火曜日

カムオン、ベトナム♪ ダナン・ホイアン・フエ滞在記

九月、息子を3日ほど小学校休ませて、家族3人で夏の旅行へ。
今回の旅先はベトナム、ダナン。

多少、罪悪感を持ったけど、連休挟んでざざっと学校休ませて、ハワイへ9日間行ったという友達の投稿を見て、「なんだ、もっと休めばよかった」と思った私。

成田空港でねだられて高級ポッキー買いました。

ベトナムは初めてなので、とりあえず様子を伺うべく、HISのツアーを選択。
エア、ホテル、送迎、ビーチツアーなどがついて、1人込み込みで8万円。
お値段的には、悪くなかったんじゃないでしょうか。

飛行時間は約5時間。時差は−2時間で、楽チン。

<一日目>

ホテルは「ダイアモンドシーホテル」という、海沿いのタワーホテル。ビジネスに毛が生えたようなフツーの部屋で、オーシャンビュー、清潔感は◎。
最上階にプールがあり、お昼過ぎに到着したら、早速泳ぎに行く我々。

早くも泳ぐ気満々の息子。 

ゲストも少なくて、ほぼ毎日貸切のプール。

夕飯は、前職場の仲間が作ったガイドブックに従って、街なかのレストランへタクシーで行ってみた。タクシー、安い。片道350円とか。

部屋では音楽がないと持たない私たち。
BOSEスピーカを忘れたので、食事の前に、BIG Cという大型スーパーに寄って、Bluetoothのスピーカを購入。衣料品とか色々売っているが、フィリピンやタイのスーパーとあまり変わらず。うむ、四季のない国のファッションは、もれなくダサい。

量り売りなのかなー、買いたかったけど、どうやったら買えるかわからなかった。文字の判読不能。袋に入れてレジに持って行ったら、却下された・・・


 ビールには必ず氷がついてくる不思議。冷えているのに。

これ、日本で言えば、やきとん盛り合わせみたいな!
ノドブエとか、そういうホルモン系が山盛り。 

 ベトナム焼酎、ヤング気に入ってました。つどつどお給仕に来てくれる女性。

揚げ春巻きを頼んだら、不思議な、練り物が揚げられたものが出てきた。


にんにくチャーハン。米が硬い。大人には美味しかったが、息子には不評。

お腹もいっぱいになったし、移動で疲れたし、ということで、早寝。



<2日目>

時差があるせいもあり、早起き。
海へ散歩へ行くと、そこには驚きの光景が!

こちらの人たちは、とてもヘルシー志向で、毎朝、暑くなる前に海辺に出てきて、運動をしているのだった。


朝焼け、美しかった。 

わらわらと、うようよと、浜辺を歩いたり走ったりするローカルの人々。 


簡易ズンバみたいな集団に出くわしたので、その後毎朝参加した私。


この日は、HISのツアーに込みになっているビーチクラブへの日帰り旅。
ダナン内をくるくる巡っているバスに乗ってHISのデスクに行き、そこからまたバスに乗り換えて、さまざまなホテルでゲストをピックアップして周りながら、南の方にあるビーチクラブへ向かった。

私たちは、わざわざツアーデスクまで出向いたが、南の方の高級ホテルにステイしている人たちは、ピックアップしてもらえる。

いくつも高級ホテルのエントランスを見て、私は歯噛みする思いだった。

「あと数万ずつ出せば、こんな素敵なホテルに泊まれたのか・・・ケチるんじゃなかったぜ!!」

そんな私を見て、優しい息子が
「オレは、ダイアモンドシーホテルが一番気に入ってる。あそこはプールもあるし、最高だよ」
と言う。

「何言ってんだ!こっちの高級ホテルには、もっとジャングルみたいな庭があって、なんなら部屋にプールが一つずつ付いているんだゾ!くそ、お母さんはもっと一生懸命働くぞ。もっと稼いで、次回はいいホテルに泊まるんだ!! お前もこんなもんで満足する人生で終わるなよ!」

我が家は旅行代と外食費は私が働いたお金で負担することになっている。
明らかにケチったことを思い知らされる、他のホテルへのピックアップバスは、なかなかにモヤらせてくれるものであった。

いつも、どこへ旅行へ行くかわからないまま、ニヤニヤと付いてくるだけのヤングは、何もコメントしなかった。

このバスの窓の奥に見えるのは、高級ホテルのエントランスに続くアプローチだ。
 息子と夫は嬉しそうにじゃれあっていたが、私はこういうところに泊まりたかった、と顔を歪めていた。

 ともかくも、ビーチに到着。

すっごくキレイなビーチで、息子も大喜び。

このビーチクラブ、はっきり言って全く期待していなかったのだけど、なかなかに良いところだった。ランチもついていて、息子が頼んだピッツァは素晴らしく美味しかった。見ると、ナポリ窯がキッチンの中にあった。
私たちが頼んだ牛肉の串焼きも良かった。

全粒粉を加えたっぽいピッツァの生地はとっても美味しかった!

ランチ後、再びビーチで泳いでいた私たち。
だんだん風が出てきて、波が高くなってきた。

ふと気づくと、遊泳禁止区域で呑気に泳いでいた、何人かわからないオッサン(アジア人)が、大声で叫んでいる。どうやら、溺れかけているらしく、助けを求めていた。

ここでなぜか夫が、男気を出して、助けようとそこへ泳ぎに行こうとした。
全力で止める私と息子。
あんなパニックになったオッサンのところへ行ったら、絶対掴まられて溺れるに違いない、ヤング!
慌ててレスキューを呼ぼうと、浜へ泳ぎだしたが、途中で気づいたレスキュー隊が3人、オッサンの元へ直行した。

オッサンは浜へ連れ戻されたが、ぐったりとしてピクリとも動かない。
これ以上野次馬しているのも失礼かと、その場を離れたが・・・
その後、オッサンはどうだったろう。まさか亡くなってはいないと思うけど・・・

やっぱり海は恐ろしい。
気をつけなければ・・・息子には、いい教訓になったんじゃないかなと思った。


ホテルに戻って、無料でついていたマッサージ券を使って、家族でホグホグ。
私と夫は全身マッサージを。
マッサージ初体験の息子は、フットマッサージをチョイス。
凝ってるところはなさそうだけど、気持ちよかったそうです。

マッサージ童貞を、失いました。8歳、9月のことでした。


夕飯の頃、再び街へ。

ダナンの街は、相当エネルギッシュ。信号もあってないようなもので、みんなメチャクチャ自分勝手に運転。誰かのクラクションby尾崎豊なんて言ってる場合じゃないくらい、クラクションが鳴り響きまくっている。


バイクの数がすごい。私もバイクならいけそう。車の運転は、この国では自信ないなー。

息子撮影。仲良し風に。

ビールとベトナム料理という組み合わせに早くも飽きた私たちは、トリップアドバイザーで人気っぽいフレンチレストラン「キャバノンパレス」へ。

息子は泳ぎすぎて疲れたのか、パンを少しかじっただけで、眠ってしまった。

こちらも期待をいい意味で裏切るうまさ!ステーキ素敵ーー!!

ブッラータのサラダ。フランス人もブッラータ食べるんだな。 

蟹のビスク。これも美味しかった!にんにくマヨソース入れて、痩せる〜! 

おやすみ・・・息子よ・・ソファ席でよかったね・・・

シンプルで良いフレンチが食べられるお店だったけど、ベトナムはワインが高い。
日本では1000円くらいのローヌでも、3000円くらいした。ビールが100円しないんだから、この高さは異様だわ。

フレンチでのディナーは、1万円くらい。
ベトナムにおいては相当高いけど、日本で考えたら、まあ、安いかなと。

アジアの旅で苦労するのは、何と言っても酒。
ビールは安くて美味しいのだけど、ビールだけじゃなー、というところに、他の酒は高いし、管理があまり良くないのか、ワインも美味しくない。

スーパーで探したが、まあ、ロクなワインはない。チリやスペインのワインはあるけど、なぜこれにこの値段を出さねば・・・?と思うようなものばかり。

やっぱり2、3本、ワインを持ってくるべきだった、と後悔した。
日本は、お酒、安いし種類豊富だなあ。改めて思う。
世界で一番グルメですわ。日本人というのはつくづく!

<3日目>

ちなみに、ベトナムの雨季は、9月から始まる。
今回の旅で、この日だけ、雨に祟られた。

朝はプールで汗を流そうと、まずはジムへ。


 狭いジムだったが、貸切で楽しめた!


運動後は、街へ。雨が、強く降ったり、弱まったり。
夫が一本だけ折りたたみ傘を持っていた。
カメラを持っているからという理由で、私がその傘を使用した。
夫と息子は濡れたまま歩いてくれた。

歩きすがら見つけた、バインミーの店で、一休み。

 可愛いカフェのようなお店。

焼き豚入りのバインミー。すっごく美味しかった!


雨の中、さらに歩いて、お目当の「ミークワン」の店へ。
その名も、ミークワン1A。

ダナン名物の、汁なし平打ち麺。
美味しかったなあーーー!!

ビールも飲んで、全部で350円くらいだった。
やす!!!

 野菜が山盛りついてきて、それを加えながら食べる。こちらの人は、あまり太ってない。

麺好きの夫もご満悦の味。


この日の午後は、楽しみにしていたホイアンへの日帰りツアー。
ホテルで乗合バスを頼んでおいた。夕方到着して、夜ホテルへ戻るというもの。
家族で2500円くらい。ホテルから、40分くらいで到着。

緑と、古い町並みと、ランタン。とても美しい街、ホイアン。

ランタン祭りは前夜。
本当は祭りの日に訪れようかと思っていたが、誰かのブログで、ランタン祭り当日は暗くて人が多くてイマイチと書かれていたので、あえて一日外してみた。

それにしてもなかなかの人出だ。
どこもかしこも、もりもり人がいる。
客引きのおばさんに誘われるがままに、灯篭流しをするボートに乗船。
1500円くらい。

20分だよ!と言われたのに、10分で岸に戻った。これ以上乗っているのもなんだかな、だったので、文句も言わずに降りた。

息子撮影、仲良し風の私たち。日本橋の前で。

この日の夕飯は、出色だった!
店の名は、「BALE WELL」。

何屋さんというのか、
串焼きを、春巻きの皮で包んで食べる料理と、バインセオがセットになっていて、それしかメニューがない。


ネオンサインは怪しいが、決してピンクな店ではない。 

お兄さんが食べ方をレクチャーしてくれる。

皮に、野菜、天ぷら、キムチ、串焼きを入れて、包んで、タレをつけて食べる。 

そんなに野菜が好きではない夫も、喜んでモグモグタイム。

こんな感じで、食べていきます↑

家族みんなでお腹いっぱい食べて、ビールも飲んで、お会計は1500円でお釣りがきた。
マーベラス!!やす!!!

食後は、腹ごなしに夜市をブラリ。
あてどないぶらぶら歩きは、旅の醍醐味。

折しも、お月見の日。素晴らしい風景を見ることができた! 


美しいランタンの前で。
一つ欲しいなと思ったけど、うちには似合わなそうだからやめた。 

息子は切り絵のようなお土産をゲット。

ホイアンの締めくくりには、ゆるい子ども遊園地で。
ベトナムのキャラクターは全て可愛い。中国のキャラクターのような偽物感がなく、オリジナリティがある。

このライオン!ミニチュアが売っていたら、ぜひ欲しいなあ


結構揺れるようで、楽しい、と、立て続けに乗って楽しんでいた。

帰りはホテルのバスに揺られて、安心して帰宅。
ホイアンのミニツアー、とてもよかった。

<4日目>

ツアー最終日。
午前中にチェックアウトして、帰りの飛行機は深夜0時発の予定。
あ、このホテルは朝食がついていたが、ホテルのブッフェは毎日美味しかった。

息子も覚えたての英語でパンケーキをオーダーしてみたり。 

私と夫は、毎朝麺料理。フォーだったり、違う麺だったり。 

バナナの葉に包まれた謎の食べ物。
これはイマイチだったけど、海老を巻き込んだ蓮子餅みたいなやつは美味しかったな。


フエには、ホテルから車をチャーターした。一日9時間で9000円くらい。
ダナンからフエまでは、約2時間。
無口すぎるドライバーだった。


ひとまず、駅前のカフェへ。フォーで腹ごしらえ。
足元が鶏肉の骨とかゴミだらけだったので、息子ドン引き。


動物と子どもに人気のヤング。子犬と戯れる。

いやまあ、とにかく、暑いっす、ベトナム。
日本の暑さも大概にせえよ、という感じで出国してきたのに、まるで8月に逆戻り。
フエの王宮に案内されたが、歩く気分になれず、つい、客引きにのってシクロに乗車。

これ、意外と良かった。

全く知識なく訪れたフエだったが、王宮周辺の博物館、皇太子が住んでた家とか、ホーチミンゆかりの家とか、自分では行かなかったであろうスポットに連れて行ってくれる。

シクロ2台、1時間で、1500円。

 暑くてダレていた息子も喜んだ。湿気も多いし、暑い。日本と変わらん。

どこだったろう・・このショップは。。


 古い家の中では、かつての叔父の家の臭いがした。


展示してあった陶器、欲しかった。ベトナムで陶器を買うつもりで日本からプチプチなどを用意して行ったが、気に入ったものは見つけられなかった。
色々見た中で、これが一番欲しかったけど、非売品。 


私と息子のシクロを運転してくれたおじさん。だらけっぷりが良かった。

王宮から離れ、街の中を走る。それも面白かった。 

緑がいっぱいで、気持ちのいい街。もう少し涼しかったら、住みたい。 


ベトナム戦争の、アメリカ軍の置き土産。 


平和な現在は、学生たちがダンスの練習をしていた。

しかし、どうして歳をとるほどに、観光が好きになるんだろう。
若い頃は、観光にまったく興味がなかった。
恋愛、ファッションから、グルメ、インテリアときて、
最近は、順調に、歴史と植物に興味が移行している。

帰りの空港ではグウェン王朝の歴史について、ネットで読み漁ってしまった。

息子はまったく遺跡や史跡に興味がなかったけれど、グウェン王宮の中には、VRのイベント施設があって、そこには食いついていた。

楽隊がお出迎え。グウェン王宮。 

在りし日のグウェン王朝時代、きらびやかな王宮を再現したVRに、息子大興奮。

お堀があって、のどか。ちょっと日本の皇居を思わせた。 


ゴールデンドラゴンと記念撮影。2人にいいことが起きますように。


結局、あまりにも王宮が良すぎて、時間をかけて見すぎたせいで、ほかのどこにも行けなかった。お寺とか、世界遺産、もっと見たかったんだけどなあ。次回はフエに泊まって、ゆっくり巡ってみたい。

ダナンのホテルに戻り、そこからまたタクシーで街へ。
ホテルの人にオススメしてもらった「マダムラン」というレストランへ、最後の夕飯を食べに行った。観光客向けという感じだったけど、一通り美味しかった。


フエで食べ損ねた「ブンボーフエ」という麺料理を、ダナンに戻って食べた。

タクシーで、現地の通過「ドン」をほぼ使い果たすと、いよいよ旅も終了。
ホテルのトイレで顔を洗って、歯を磨き、帰りの飛行機に備えた。




飛行機で少し眠って、到着すると日本時間の朝7時。
これ、家族旅行には、ちょうどいい旅程だったと思う。

ベトナムの何が良いって、たかりが少ない。物売りがいない。街が清潔。風俗産業が表立ってない。いろんな意味で、女性にとっては、大変快適だった。

息子は、
「ベトナム楽しかった。もう一泊したかった」
と言って、名残惜しそうにしていた。

そうか、もう一泊したかったか。
それは良かった!

次回、ベトナムへ行くとしたら、史跡の観光を中心に、ホテルはもっとランクアップで。
行きたいところが多すぎて、いつ再訪できるかわからないけど、またいつか、行けるといいな。

カムオン(ありがとう)、ベトナム。
朝の海で見た、昇龍のようなピンク色の雲のことを、忘れないよ!