2017年12月26日火曜日

子連れフランス旅日記2017(7)麗しのボルドーで憧れのワイナリーめぐり

COU COU!
セヴェンヌからおよそ6時間のドライブを経て、ヤングが激走するルノーは、ようやくボルドーへ。

きれいな景色を眺めながら、SPARで買ったバナナを食べる息子。

目指すは、ボルドーの新しいアイコンでもある、ワイン博物館「La Cité du Vin」。
カーナビって便利だなあ。ボルドーの中心地は一方通行が多く、川を渡らなければいけないので、たぶん地図だけだと辛かったと思う。
夫とはレンタカーでいろいろ旅をしたけど、やっぱり見知らぬ都会の運転は私も苦手。
無事にパーキングに停めてほっと一息。


企画展はいま注目のジョージアのワイン栽培について。

このカタチ、デカンタを模しているんだって!

とりあえず腹ごしらえだということになり、近くをぶらついていると、ちょうど昼時、ビジネスマン向けのバーガーワゴンを発見!

カリフォルニアスタイルとのこと。美味しそうな気配♡

息子はナゲットとフリットと頼んだら、チキンカツが来た。これはこれで美味しいと息子もペロリ。

私はチキンサンドにした。カラッと揚がったチキンカツがほんとに美味!バンズも好みだった。

お腹もいっぱいになったところで、博物館に戻った。
時間が足りなくて展示はじっくり見られなかった。上にレストランがあって、そこも美味しいんだって。次回絶対行く!

時間が足りない、とは、レンタカー返却の時間。
まじめな日本人の私たちは、ひとまず宿に荷物を置いて、レンタカーを返却するために見知らぬ道をまた奔走。

夫と息子をアパートに置いて、私だけ汗だくで車を返しに行くと、もう来たんかい、という態度。30分くらい遅刻しちゃったんだけど、何も言われなかった。そうだ、ここはフランスだった・・・。

ボルドーで泊まったのは、快適なメゾネットのアパート。
ボルドーはけっこう高い。ホテルもソコソコするから、せめて広いところをと思ってそこにしたのだけど、正解だった。一週間くらい過ごしてもいいな、と思ったほど。

エトワール通りの快適なアパートメント。広かった!

快適で嬉しくて踊り出しちゃう息子。




 アメリカ風のインテリアがイマイチだったが・・・。

私はここで一人で広々と寝た。

入ると広いLDKになっていて、上階に小さな寝室とバスルーム。
二人暮らしだったら、これくらいのスペースで十分だなあと思ったりした。

荷物をほどいて、少し休憩をしたら、町歩きを再開。

ヤングと私のくだらないしゃべくり入りの動画です;

トラムに乗っては降りて歩き、ぶらぶらと街の中央へ。
特に下準備もしてないので、ほんとに適当な散歩。

ボルドーで一番見たかったのは、ブルス広場の前にある、有名な「水鏡」。
世界で一番大きな反射池なんだって。浅く張られた水は、たまに霧が吹き出してくる。
暖かい日中は、子どもたちの格好の遊び場なのだ。

はじめは、「ちょっとだけ入ってくる」と言っていた息子。

縦横無尽に駆け回り……、、

だんだん、ダンスが始まり、、

長Tも脱ぎ去って、最後は祈り始めた……なぜ!?

息子はこの水鏡を気に入って、はしゃぎまわり、気付けばパンツはびしょ濡れに。
「どーすんだよー!着替えなんか持ってないよ!」
このままではとても散歩が続けられないので、父子をその場に残し、仕方なく私が替えのパンツを買いにいくことに。

繁華街を歩くとすぐにZARAを見つけられたので、安いパンツを買った。
ZARAとかH&Mとか、先進国ならどこででもぱっと洋服が買える安心感。いいのか悪いのかわからないけど。

ひとまず着替えを済ませて、またぶらり。
ボルドーはマナーのいい人が多いのかなあ。裕福な印象の街。ゴミも少なくて、すごくきれいだった。神戸みたいな感じ?神戸も10年以上行ってないから最近はわからないけど。



大好きなメリーゴーランドに乗る息子。 

そういえばフランスでしかメリーゴーランド乗りたいと言わないなあ。

夕飯は、人気のお店L'Entrecoteへ。
19時開店とのことだけど、すごく並ぶと聞いていたので、30分前にスタンバイ。
3番目だった。あっという間に、列が折れ曲がるほどの人だかり。
へえ〜、フランス人もこんなに並ぶことがあるんだ、と私たちも驚いた。
よっぽど美味しいんだろうな。ワクワク。

並ぶの大嫌いな息子をなだめて……。 


開店と同時に、3階まである広い店内はあっという間に満席!!
ほえ〜!!

メニューは、とてもシンプル。
サラダ、フリット、ステーキ、パン。

くるみが少しだけ入ったシンプルなグリーンサラダ。 

ワインはとりあえずロゼのハーフを頼んだ。フランスに来るとすごくロゼが美味しく感じる。 

フリットは食べ放題! 肉はハラミみたいな感じ。

賛否両論あるとは思うけど、私たち夫婦はこの店のステーキ、とても気に入った。
ソースはレモンが主体だと思うんだけど、ニンニクとエシャロット、パセリ?たぶん。
酸味がある不思議な味わいで、飽きずにぺろりと食べられる。

お肉のおかわりは、ウォーマーで温められてテーブルに置かれる。

フリットも細めで軽く、「マックっぽい」と息子は言ってモリモリ食べていた。
ものすごく満足して、デザートまではたどり着けず。。

腹ごなしに、水鏡までまた歩いて、アパートへ戻った。
夜の水鏡は、それはそれは美しかった!
「わあ!」と息子も駆け出して行く。
「また入りたい」
やめてくれ。頼む。


これは来た甲斐がある眺めだった。よく見たらトラムが映り込んでいる。


お父さんとPCでカードゲームを楽しむ。

「今夜はお父さんと寝る!!」
リビングのソファベッドで夫と遊んでいた息子は、この日私とは寝てくれなかった。

翌朝は、夫が作るラーメンの匂いでぐっも〜〜にん。


料理をほとんどしない夫の得意メニュー、朝ラー。

Le Viganのスーパーで買ったもの。朝食に役立つとは。ダックフレイバーって?! 

中華風のおいしいインスタント麺だった。

朝食と身支度を済ませた頃、ドライバーさんが到着。

この日は楽しみにしていたワイナリーめぐり!
夫婦で飲みたいので、ドライバーさんを予約しておいたのだった。

車に乗り込んで、目指すはサンテミリオン!

ま、なかなかサンテミリオンのワインを庶民の私たちが口にすることはない。
見るだけ、試すだけ〜の野次馬家族。


オーゾンヌの畑で記念撮影。 宝くじ当たったら買おうね、オーゾンヌ。

オーゾンヌのメルロですよ!!ひとつぶ拝借。けっこう甘い。 



「退屈すぎる!!」と息子。

サンテミリオンの街なかにあるワインショップのおじさんが、Couven des Jacobinsというシャトーを案内してくれる。

「手伝ってくれるか?」と気さくなスタッフたちがぶどうをよりわけ中。 

地下の倉庫。独特の香り。記念に一本買ってみた。 

シャトーの中庭。もとは修道院だったんだって。 

地下で開催されていたワイン会。英語圏のゲストだった。 

地下のカーヴに案内される。 

壁の粘土を少し舐めてみた。ほんとだ、確かにワインから漂う香りのひとつだった。


ワインショップに戻り、お宝ワイン見学会と、買えるレベルのワインの試飲会。


ユニクロおばさんとペトリュス。 

おじさんとルパン。まったく縁のない家族笑。いつか買って!息子よ! 

私たちがワインの試飲三昧している間、息子はアイスを食べて待っていた。



ペトリュスとムートンの値段表。2000年のボルドーは大当たりの年。値段書いてない!!


ほろ酔い気分で、サンテミリオンの街をぶらり。
とってもツーリスティックな街。テーマパークみたいにきれいだった。
ちょっときれいすぎちゃって、逆に引くくらい。

岩肌と建築が素晴らしい。 


小高い丘の上から、街を見下ろす。

ランチは、街の中央にある人気のカフェで。


私は白身魚のホワイトソース。

夫はコックオーヴァン。 

思い切りアメリカンな息子は、バーガー。 


ボルドー名物カヌレ。一つだけ食べて、カフェのテーブルに残りを置いてきてしまった。無念。
甘さ控えめの、素朴な味だった。

食後は、ポムロールに移動して、ふたたびワイナリー見学。
ペトリュスやラフルールなど高級ワイナリー近くにある、シャトー・クリネにお邪魔した。クリネなら、何か買えそうで安心だ。


シャトー・クリネ。赤がテーマカラーになったみたい。外で掃除しているスタッフが、かがんだ時に、タイツから透けて見えたパンツも真っ赤だった。下着も赤にしろという決まりでもあるのかしら。




ぽっちゃり美人のクリネのスタッフ。 この女性も赤パンツなのか・・・?

畑や醸造過程などを見学させてもらうと、お楽しみの試飲コーナー。
いくらだったか忘れたけど、有料だった。まあね〜、お高いポムロールですから。


試飲♪試飲♪ 息子にもぶどうジュースのサービスが。




相変わらず息子退屈。

5年後が飲み頃というワインを買って、ふたたび車に乗った。


外から眺めるだけのペトリュス。 

 写真撮るのはタダだから……。

ペトリュスのシャトー見学は、さすがのお金持ちが多い。
私たちが表から写真を撮っているとき、見学しているご一行がいたんだけど、やっぱりものすごいお金持ちっぽかった。高そうなシャツを着て、ヒゲがくるんと巻いているおじさまを見たが、本当に貴族はヒゲがカールしているんだな、と思った。

それにしてもやはりポムロールのぶどう畑は美しかった。
もちろん畑ばかりの田舎なんだけど、佇まいが高貴。
きめ細やかに手をかけてつくっているんだなあ、と感心させられる。

試飲ばかりしているので、ワインの香りを嗅ぐのが大好きになってしまった息子。
早く一緒にワインを飲む日が来るといいなあ。
お金持ちになってお父さんとお母さんにペトリュス買って!

今年の出来はどうかな?天候は不安定だったという2017年のボルドー。

野次馬庶民のワイナリーめぐりは、「こういう高級ワインを日常的に飲む人も、世の中にはいるんだろうなあ」というため息と共に幕を閉じた。

買ったワインは4本だけ。
しっかり携えて、パリ行きの電車に乗り込む。

旅の最後は、ふたたびR子さんのお宅にお世話になることになっていた。
次回、最終回は、きっと年内に書くことができそう!
年賀状まだ作ってないけど!!