2012年3月21日水曜日

卒業


息子の入園が近づいて、その前に一度、実家へ帰ろう、と決めた。
保育園で揉まれる前の無垢な息子を、父母に会わせたかった。
会社にも一度息子を連れていきたかった。
あまり長くも居られないし、GWには帰るのだけど、どうしても行きたくて、名古屋へ出かけた。

初めて二人で乗る新幹線。
名古屋へは、小田原駅からのひかり。
江の電、東海道線ではいい子で寝ていた息子、初めて新幹線を見て、少し興奮気味だった。
ガラガラの車内で、のんびり授乳をしながら、新幹線はクリア。
しかし名古屋に着いて、地下鉄でグズり出した。
「たわけ〜、ここで泣いてかんわ〜」
ふだん、家では名古屋弁で息子をあやしている私、東山線では心置きなくお里の言葉であやしていると、まわりのおばさんたちも声がかけてきた。
「え〜顔しとる!お母さん似だわ〜」
「ほ〜、頭の形もえ〜ね〜、どえらい男前だがね!」
褒められるのが大好きな息子は機嫌を取り戻し、ほっと一安心。
しかし、8キロの子どもをエルゴで抱いて、コロコロ(車輪付きのバッグ)を引いての帰省は、非っ常に疲れた。


実家の父母は、お正月ぶりに会う孫に大ハッスル。
特に母は、あまりに嬉しくて、体調を崩してしまった。

私もそういうところがあるけど、張り切ると、どうもわが家の人々は体調を崩す。
風邪が治まりかけていた息子も、鼻水がズルズルになり、咳までコホコホはじめてしまった。


日曜日には、弟一家もやってきて、孫が集結。
真ん中が「オッサン」というあだ名の甥っ子、蒼馬、こう見えて1歳3ヶ月・・・。もう3歳くらいに見えるし、顔の大きさなんて、高校生並み。体格も良くて、背中をたたくとダムダムと実が詰まった音がする。
うちの息子も、けっこう大きくなったな、なんて思っていたけど、やっぱりまだまだ赤ちゃんだ。

父母はとにかく嬉しそうで、孫が増えるって、すごく幸せなことなんだな、とこの日思った。
もう一人くらい、産むか!
・・・産めるか、というか、その前に、作れるか、ってのがむしろ問題、ハハハ〜・・


月曜日には、栄の会社へ、息子を連れて挨拶に出かけた。
「じぃじだぞ〜!」
私に長く子どもができず悩んでいたこともよ〜く知っている社長は、息子を抱いて、とっても喜んでくれた。


この日は、育休に入っている後輩のYukaも4ヶ月の息子を連れて遊びに来た。
シャオロンをはさんで、記念撮影。


そしてこの日、私の退社が決まった。

会社には愛着があったので、いろいろと・・・ずいぶん悩んだけれど、通勤の難しさと、仕事のやり方を考えると、やはり、社員として元通りに働くのは無理だろう、という結論に落ち着いた。
飲食業に転職を決め、その合間に、フリーランスとしてライター仕事を細々と続けていくことにした。
※関係各位、また改めて、正式にご挨拶差し上げます。

「お世話になりました」
と、みんなの前で頭を下げたら、ふいに、涙が出て、動揺する自分。
恥ずかしいので、逃げるように会社から出てきてしまった。

25歳のときに入社したから、会社には、かれこれ、13年ほど、お世話になった。


10年前の結婚式は、社員のみなさんと、外注スタッフのみなさんに祝っていただいた。

結婚で東京に移ることになって、「社長、東京に支社出してくださいよ〜」と言ったら、「いいよ、不動産屋まわってきて」と軽いノリでOKしてくれた社長。

右も左もわからない銀座で不動産屋をまわり、竹田ビルに巡り会った。

探偵事務所みたいに、一人でぽつ〜んとオフィスに居たっけな〜、最初は仕事ぜんぜんなくて、営業にまわっては、東京って冷たいな・・・と凹んだものだ。

そのうち、プチ景気がやってきて、仕事もスタッフも増え、めちゃくちゃに忙しかったけれど、東京ライフをエンジョイできるようにもなった。

机の下に段ボールを敷いて会社に泊まりこんだり、人間関係に悩んだり、仕事相手に理不尽な恫喝を受けたりしたこともあったけど・・・振り返ってみると、楽しかったと言えるし、飲んで語るネタには事欠かない。

会社をやめたというより、卒業した、という気分。

社長をはじめ、ネオで知り合えた皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです!!!!
本当に本当に、ありがとうございました。


4月からは、私も息子も新生活。
どんな出会いが待っているか、ワクワクするな〜♪













2 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。
    よく頑張ってきたね。
    次のステージでも活躍できるように応援してるよ。

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  2. 卒業おめでとうございま~す!!
    新しい生活での活躍楽しみにしています。

    またオモシロ話きかせてくださーい

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