2017年10月18日水曜日

子連れフランス旅日記(3)ユーロスターで、初めてのロンドンへ、行けるの?行けないの!?


フランス旅日記の、続きです。

私の数少ない高校時代の友人は2人。
その2人とも、偶然、海外に嫁いでしまった。
一人はニューヨークに。
もう一人は、ロンドンに住んでいる。
私を含め、みんな高齢出産で一人っ子。不思議だなあ。まあ、そういう時代だったのかなあ。

ロンドンに住む友人、Yの娘は、息子より1つ年下のMちゃん。
この年始に彼女らが帰国した際、子どもたちを遊ばせたこともあり、
これまでまったく興味のなかったロンドンへ、行ってみるか〜、という気分になったのだった。

パリからロンドンへは、ユーロスターで3時間あまり。
長時間移動に慣れている私にとって、3時間は近い。
一泊二日のショートトリップで、彼女たちに会いに行くことにした。

ユーロスターのチケットは、パリのR子さんに先に購入してもらった。
パリからロンドンまで、片道大人39ユーロ、子ども35ユーロ。
安いよなあ。

パリから、ロンドンへ行く当日の朝、R子さんと、ご主人のDさんも一緒に朝ご飯。
この日は平日だったが、R子さんとDさんは友人の結婚式へ行くとのこと。Dさんはお仕事を休んでいた。

ユーロスターは、パスポートコントロールもあって、行列していることが多いと聞いたので、なるべく早めに、とR子さんの家を出た。

慣れた調子でSNCFに乗り込み、通勤時間ではあったけれど、なんとか息子と並んで座って、「ロンドン、どんなところだろうね〜」なんて話していた。

そうそう、イギリスは外国だから、パスポートを見せるのよね、
なんて、ふと気になった私は、バッグを開いて財布の中身をチェック。

そこで、ああああっっっ、大変なことに気付いてしまった。

む、息子のパスポートと、両替しておいた、ぽ、ポンドがまるごと、入っていないではないか!!


そう、前日までのパリ散歩で、息子のパスポートやポンドをスリに盗られてはかなわないと、R子さんの家に置いておいたのだ。これが徒になった。

アワアワしていると、北駅に到着。
速攻で逆向きの電車に乗換え、時計を睨んだ。

これからR子さんの家まで帰って、パスポートとポンドを取って、戻ったとして………

あかん!!
いくら頑張っても、到着は列車の出発時刻だ!!!

仕方がない、とりあえず、次の便に乗るか、とネットで調べてみたところ、、

な、なんと。

当日のチケットは、パリからロンドンまで、私と息子2人で401ユーロもするではないか!!??


がーん。がーん。がーん。

どうすべき!?
ロンドンではYが楽しみに私たちを待っている。
しかし、事前に74ユーロで買っておいたチケットを401ユーロで買い直すって、どうだろう。総額で飛行機代くらいになってしまうじゃないか。
どうしたら、どうしたらいいんだあ!!

迷いながらもR子さんの暮らす街の駅に到着。
慌てているときに限って、息子が、
「お母さん、ウンチしたい」
………まじか………。
カフェに飛び込んで、無理矢理頼み込んで、トイレに入れてもらう息子。
パニくる私。

そこへR子さんのご主人のDさんが、息子のパスポートとポンドを握りしめて、来てくれた。

「チケットは取り直した?」
「まだ」
「間に合うかもしれないから、とにかく行ってみよう」

Dさんも結婚式に向かう予定だったが、北駅経由とのこと。
一緒にユーロスターの駅までついてきてくれることになった。

これ、結婚式の予定がなかったら、どうなっていたことか。
Dさんはいないし、気付くのが遅かったら、ロンドンに行けないばかりか、R子さんが外出していたらどこにも行き場がなく、しばらく街をさまようことになっていただろう。
……ゾーッとする私であった。

さて、ふたたびSNCFは北駅に到着。
するやいなや、Dさんが息子(約20キロ)を抱いて、走る、走る、走る!!
必死で追いかける私。

改札に着いたのは、出発時刻5分前。

残念。
やはり、荷物やパスポートチェックの時間を要するため、乗車不可。

ところが、チケットにはこう書いてあった。
「乗車時間前にキャンセルすれば、一人40ユーロで時間変更可」

ギリギリで滑り込んだため、チケットには5分前を示すスタンプが!!
た、た、助かった!!

息を切らしながら次のユーロスターに乗る手続きをする際、係の人がウインクして「子どもはタダにしてあげる」と言ってくれたので、私だけ40ユーロを払って、事なきを得たのであった。

結局、総額114ユーロで、親子ふたり、パリからロンドンへ。
やっすいもんさ〜!! 
日本だったら新幹線で、東京から大阪まで一人しか行けないぞ。



「良かったね!」私のミスには寛大な息子。私もそうでありたい。ごめん。

さて、ようやくほっと一息ついて、売店で買い物などをしてから、出発を待つ私たち。
ユーロスターは、海の下を走る電車なんだよ〜、と言うと、息子は目をキラキラさせて、
「エッ。じゃあ深海が見られる? オレ、リュウグウノツカイが見たいんだ!」
うーん、それは無理。


いざ、ユーロスター!

忘れられない駅になったよ、北駅………。


ユーロスターは、こんな車体です。

「行ってきます!」

PAULで大きなマカロンを買ってあげた。無駄な往復に付き合わせてしまった息子、すみません。

で、私、知りませんでした。

イギリスとフランスに、時差があるってことを。


時計を見ながら、おっかしいなあ、まだ海に潜らないのかなあ、なんて思って、Gショックで確認してみてビックリ。まだあと1時間かかるのかよ〜💦 

海の下を走ると行っても、暗いトンネルを走っているだけなので、退屈気味な息子。
wi-fiの繋がりも悪く、することもなく、バニラエア状態。
しかし、イギリスに上陸すると、やっぱり「おお〜!」と感激した。
田舎風景はさほどフランスと変わらないけど、ここがイギリスかあ〜!初めまして!
テンションが上がってくる私と息子。

次回は、ロンドンでのお散歩編です!



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