今は、しばらく実家で息子と過ごしている。
5年前、お産のために里帰りしたのも、この季節だった。
おおげさなようだけど、自分の人生の節目としての夏がまたやって来た、なんとなく、そう思う。
この夏の計画を考えたとき、いよいよトップシーズンを迎える職場で、このまま働き続けることが難しいと判断したのだけど、 これまで本当に良くしてくれたスタッフのみんなと別れるのは、やっぱり寂しかった。
学生以来、組織に所属し続けてきたので、やめるという選択をすることが怖くて、迷いはあった。
それでも、「選択に自信を持つ」が身上なので、思うままに、ともかく進むことにして、そうすると、さまざまな偶然が重なりはじめ、新しい流れに乗った私の船は、加速を始めるのだった。
そんなここ数週間の出来事を、おぼえがき。
横浜の素敵ママ宅へ、お泊まりパーティー。
女子力の高い2人のママに、おっさんの私がなぜいつも仲良くしてもらえるのか、はなはだハテナなのだけど、この夜も楽しかった。3時近くまで話して笑って、寝不足の朝。
持ち寄りディナー。コブサラダ美味しかったよ!
幼なじみの3人。仲良し。いつでも息子は裸の大将。
子供たちのテーブルがあるって、嬉しいよね。
翌日は、夫のジャズバンドの演奏を見に、港区へ。
けっこうお客さんが入っていて、ほとんど練習に参加できていなかった夫の出来が気になる。
ベースの音を注意して聴いてしまう私。
まあ、なかなか良かったんじゃないかな?
今年はボーカルも入って、楽しかった。
「お父さん、かっこいい・・・」と息子。数曲聴いたら、もう飽きてしまったが。。
それにしても港区。
ちょっと停めただけだと思ってたんだけど、駐車料金が高くてびっくりした。
田舎ッペには痛い出費。次回は電車で来よう・・・。
夜は、職場のレストランまで行って、食事を楽しんだ。
夫がお酒を飲まずに我慢してくれて、ありがたく車で帰る。
不思議な縁で、この職場にお世話になった。4年と3ヶ月。
そして、いよいよ勤務の最終日。
引き継ぎ業務をいろいろ片付けて、挨拶してまわる。
スタッフのみんなから、あたたかいねぎらいの言葉と、お別れのプレゼントをいただいた。
最後に仲間たちが見送りに出てきてくれて、涙のお別れ。
泣きながら、最後のロングドライブで、息子の待つ保育園へ向かった。
若いみんな。優しくて、仕事熱心な人ばかり。娘や妹のように、かわいかった。
5月のおわりに、職場で結婚式の仕事があった。
新人の若いスタッフが進行役に抜擢されて、試行錯誤しながら仕事に取り組む姿を見た。
不器用に時間をかけ、真剣にゲストの要望を聞き、悩んで、落ち込んだりしている様は、20代の頃の自分を思い出させた。
「私も、いつか、できるようになるでしょうか」
手練の私に、涙目で聞いてくる彼女を見ながら、 つくづく思った。
ああ、彼女の仕事人生は、始まったばかりなんだなあ。
20代は手探りで仕事にもがき、30代は采配の世代。40代からは、育成とサポートに回る世代。
家庭、子育てと両立する場合、そこで何を中心にするかは、人によって異なると思うけど、やっぱり、女性の仕事は、20代、30代が最盛期だと思う。
約20年、仕事をしてきた。
これから、どう時間を使うか、今は少し、ゆっくりと考えたいと思っている。
仕事最終日の夜、いただいたプレゼントや手紙を自宅のテーブルにならべて、ひとつずつ眺め、しばらく感傷に浸っていると、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
荷物かな?と思って出てみると、大好きな西鎌倉のお花屋さんだった。
夫が、私にサプライズで花束を頼んでくれていたのだった。
「お母さん、良かったね!」と息子。ありがとう。
ひまわりを中心にしたアレンジに、
「お仕事お疲れさまでした」
というメッセージがついていた。
結婚して14年、この花束ほど嬉しかったことはない。
「奥さまはひまわりのイメージで、と、旦那さまからご依頼がありました」
と、花屋さんが言った。
ひ、ひまわり・・・
なんだか嬉しくて、また泣いてしまった。
日中から涙腺が緩んでいるので、すぐ涙が出る。
だいたい、自分の勝手で、仕事を辞める私に、
こんなに優しい気持ちをくれるなんて、なんて人がいいんだろう、と思った。
私は、子どもの頃から、両親に、何かを反対されたことはない。
進路も、結婚も、すべて自分の思う通りにさせてもらった。
しかし、考えてみたら、夫も、私の希望を叶えてくれる人だった。
結婚してくれて、夢だった東京で働かせてくれた。
痩せるために高額なエステ代金を払ってくれたけど、痩せなくても文句を言わなかった。
毎年、私が勝手に行き先を決める海外旅行へ、一緒に行ってくれた。
私が子どもを諦めかけたのに、彼は諦めなかった。
引っ越して家を建て、通勤時間が倍になっても、「引っ越してよかった」と言ってくれた。
もちろん、いいことと同じくらい、腹立たしかったこともトホホなこともある。
だけど、今、夫は、いい人だなあ、と思う。
花束が届いて2時間後くらいに帰宅した夫。
いつもは先に寝てしまう私だが、この夜は彼を待ち、ふたりで美味しいクレマンを飲んだ。
夫はその後安いワインに手を出し、テーブルで寝てしまったので、放置して私はベッドへ入った。
年末に、弟がくれたクレマン。弟は下戸だけど、彼の友達が、ビオワインのお店をやっているのだ。
その後、連日、楽しい集いが続いた。
世田谷の素敵なマダムのお宅では、持ち寄りランチパーティー。
食の趣味がばっちり合うお友達と、有意義なひととき。
このテーブルコーディネート!素晴らしい世界観。
お友達主催のフリマへ行ったり、ワークショップに参加したり。
ああ、つかの間の、優雅な主婦気分。
これ、私が作りましたっっっ!!グレナトレドさんの、WS@Tサイトにて。貝と、あじさいのリース。
そして今、実家に帰って、両親や弟たちと、リラックスした時間を過ごしている。
諸処片付けた後は、いよいよ旅立ち。
さあ、どうなることやら・・・
不安もあるけれど、新しいことに出合うワクワクのほうが大きい。
また書きます。
オロナミンCが大好きないとこ同士。
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