2016年3月9日水曜日

少し早めの七五三

七五三といえば、11月。
なんだけど、この秋はちょっとできそうにないので、思い切って、この春、かぞえの5歳に七五三のお参りをしておくことにした。


友達に紹介してもらった八幡様近くのフォトスタジオには、3月末まで七五三プランがあった。 さっそくポチリと予約。前後で埋まっている様子はなかった。そりゃそうだね、3月に七五三って珍しいよね〜。


前日から、父母が泊まりにやって来た。
父がわが家に来るのは、里帰りから戻った時以来だから、4年ぶりか・・・。
増築された家を眺めて、「ま、3人家族ならこんなもんでええわな」と言った。


このところ出不精になっていた父だけど、きっとこの七五三のための鎌倉旅は、ものすごーーく楽しみにしていたはず。
夕飯を囲みながら、母が言った。
「Hちゃん(父のこと)は、娘に会うときに一番嬉しそうな顔をするよ」

 夫とも日本酒を酌み交わし、楽しい前夜を過ごした。

翌日。
私は保育園ママ友の家へ。
育休中の美容師さんなので、ヘアと着付けをしてくれた。

着物・・・。
かつてあんなに練習したのに、すっかりできなくなってしまった、帯が・・・。
とりあえず、これを機に、名古屋帯からまた練習する予定・・・。
桐のタンスを久々に開けてみたら、出るわ出るわ、これも着てない、あれも着てない。
そうこうしている間にもう年齢に合わなくなったよこの小紋、えっ、こんな帯持ってたっけ、etc.・・・DINKSの間にしこしこ集めたお宝が、悲しげに眠っていた。
が、がんばる!もう一度!

で、この日は、一度も着たことのなかった紬の付け下げにした。
七五三にカジュアルすぎるかなとも思ったけど、時期もずれてるし、春だし、軽い感じで。
しかし絶賛デブ中、着物姿を鏡で見たら、お太りになっている頃の林真理子先生のようだった。


私が着付けをしている間、息子は祖父母とともに近所をお散歩して回ったようだ。
秘密の公園へ祖父母を案内し、江の電沿いのスーパーでおもちゃを買ってもらい、しぶい喫茶店でジュースを飲んで帰ってきた。
簡単に昼食を済ませたら、さっそく出発!


息子は、フォトスタジオでお着付け。
本人も、「お侍さんになる〜♡」とワクワク。
私も母も、親バカ&バババカ炸裂。「Sちゃんかっこいい〜♡♡♡」

馬子にも衣装。
息子は和顔なので、袴がよく似合うと思った。

 青い刺繍の半襟がかわいかった。

 まんざらでもない表情。

羽織は迷わず龍のをチョイス。一番「悪〜い」感じの柄だった・・・さすが氣志團ファン。


 上手にノセて撮ってくれるカメラマン。


でもこんなことばっかりしてる。

ハウススタジオ内でいろいろ場所を替えながら、たくさん撮影してくれたが、息子はふざけてばかり。
こんなのでいい写真撮れてるのかね〜と不安になったが、最後にスライドショーで見てびっくり。
こんなポーズいつ撮ってた!?
ま、まともな表情撮れてる〜・・・一安心。
しかし私はご存知絶賛デブ中。どの写真も、林真理子先生なのであった。

データを送ってもらうのが楽しみだ。
早く来ないかな〜。


撮影後、2時間の貸し出しがあり、袴姿のままで、鶴岡八幡宮へ参拝にGO。
さすがに七五三はいなくて、息子はずいぶん目立ち、外国人観光客から写真を撮られていた。



一目散にかけつけた、ぶどう飴の屋台。



祖父に背負われて。草履は写真のときだけ履き替えたww

 夫も、こう見えてずいぶん肥えた。着痩せするタイプなんだよな〜悔しい。私はくどいようだけど林真理子先生。


参拝も、お宮参りや家内安全などのご祈祷にまざって、さほど待たず、スムーズに。
祝詞のなかで家族の名前が読み上げられ、最後に七五三おめでとうの声をかけてもらうと、なんだかジーンと感動した。
名古屋で行ったお宮参りのことを、思い出した。




 何を食べても美味しい〜江ノ島の名店「日本食ゆうがた」。


七五三の会食は、どこにしようか、少し悩んだ。
華正楼、鎌倉山倶楽部、ローストビーフ鎌倉山、米倉、和さび・・・
少し改まった個室がいいとは思ったのだけど、父のことを考えると、どうもしっくり来なかった。

父の好きな感じの、肩肘を張らずに済む、家庭的な雰囲気のところがいい・・・と思い直して、最終的に決めたのが、江ノ島駅すぐそばの「日本食ゆうがた」

カウンターとテーブル席だけの小さなお店。
割烹料理というよりは、創作和食という感じ。
どの仕事もとっても丁寧だけど、どこか家庭的な味付けがあって、なじみやすい。
こういう和食を作れるようになりたいと思う。教えてくれないかな〜。



この八寸、美味しかった。特に炒ったおから。


和牛いちぼ治部煮・・・絶品だった〜♡


このお店にして、結果的に、大正解だった。

 普段あまり珍しいものを食べない父が、すべて平らげたのだった。
「うまい、うまい」と言って。

がやがやと、カウンターや別のテーブルからほかの客の声が響いて、息子の声もまぎれるし、なんだかとても、いつに増して、居心地が良かった。

日本酒もたっぷり飲んで、いい気分で、ぶらぶら歩いて帰宅。

また皆で行きたいな。


 翌日は、藤沢まで父母を送って行った。
夫行きつけの店で、カウンターに並んでラーメンをすすり、小田急の地下で珈琲を飲んで、改札で別れた。

エレベーターに乗って見えなくなった父母を確認して、私は安堵した。
ああ、無事に終わった。本当に良かった、と思った。

夫は「そんなに一大事だったの?」と言ったが、
うん、私もはじめは、さほど大事に捉えてもいなかったのだけど、
日にちが近づくにつれて、父母の「いそいそ、ワクワクした感じ」が伝わってきて、「ああ、これはきちんとやらねばならないぞ」と、とにかく、いつの間にか、背筋がしゃんとしたのだった。

七五三、息子はきっと記憶に残るまい。
写真を見て、「やったんだな」とデータとして記録するだけだと思う。

だけど、私たちや、息子の祖父母にとっては、結婚式に匹敵するくらい、そこに大切な思いを込めた記憶になる。
というか、親の私たちが意識してそうしなければいけないのだな、と、思ったのだった。

父母を接待するための用意をしながら、だんだんそういう気持ちが大きくなってきて、改めて、七五三の意味を思い知った気がした。
これからの息子の成長と長寿を願うのと共に、無事に5歳まで育てることができた喜びを、家族で分かち合う日なんだな、と、納得したのだった。




裸族シリーズ・・・。

その日の夕方からは、保育園友達の家に集まって、お好み焼きパーティー。
今月で東京へ引っ越してしまう双子の男の子たちの、送別会。
遊んだりケンカしたりお風呂に入ったり、気兼ねない仲間との楽しい時間を過ごした息子。
「保育園行く!保育園行く!」が毎日の口癖。
だんだんジェンダーも顕著になってきて、いつでも男同士の遊びに夢中になっている。
Nくんたち、また遊ぼうね。



少し早いけど、七五三おめでとう、息子。
これからも健康で、元気に、すくすく育ってください。
君の成長が、何よりも楽しみです。
母より。



おまけ:裸族シリーズ、別の保育園の仲間たちと。





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